7月25日大阪フェスティバルホールまで続く『MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2007』の 東京・NHKホール2デイズの1日目。 今回のツアーは、映像や演出、衣裳等の構成も本人が中心になって制作されており、 そうしたさまざまな演出も楽しませてくれたし、正にベスト・オブ・中島美嘉な セットリストは豪華の極みだったのだが、逆にそういうセットリストだからこそ 中島美嘉というアーティストの特異性が浮き彫りになるライヴだった。
ご存知のように、彼女の代表曲はバラードが多い。他の女性アーティストと比べても、 ここまでバラードの比重が高いアーティスト、実は今は少ないと思う。 まずここで、「一緒に踊って盛り上がれる」曲が、他のライヴよりも 少ないってことになる。しかも――メガ・セールスを誇るアーティストなので そういう印象がないかもしれないが――彼女の楽曲は、実はカラオケニーズな 作りにはなっていない。J-POPの楽曲として考えると意外だし微妙だし セオリー通りではない構造になっている。 つまり、「一緒に歌う」っていうリアクションも難しい。
要はオーディエンスを「聴かせる」「歌に浸らせる」状態に陥れて ひっぱっていくしかないってことなのだが、見事にそれでラストまで、 超満員のNHKホールをひっぱっていくのだ。中島美嘉の歌の吸引力と いうか特質というか「他になさ」を改めて感じた。 ちょっと新鮮な体験だった。(兵庫慎司)
中島美嘉 @ NHKホール
2007.06.20 00:00