まずは彼等が余興で3曲歌い、10分程度で逃げるように引っ込むやすぐさまセット・チェンジが行われ、19時18分にはステージ上が赤黒いライトに包まれ、THE★米騒動の3人が足早に登場。石田愛実(g,vo)、沖田笙子(b)の二人は裾の長い白シャツ、坂本タイキ(ds)はスリムTシャツといういつも通りのいでたち。「こんばんは、THE★米騒動です」という簡単な挨拶もそこそこに、1曲目から堂々の地鳴りロックを轟かせ、ほとんどのお客さんがグループ魂目当てであろう場内に過剰な灼熱パッションを注ぎ込んでいく。
ラウドを通り越してノイジーなギター・サウンドは60年代サイケ・ガレージの流れを汲む、極めて原始的なエネルギーを放つもので、ロック黎明期の無秩序ゆえに無尽蔵な可能性を(彼女達の若さも相俟って)今再び思い起こさせるもの。そこに絡む坂本のビ―トはメタルやオルタナの波を体内に取り入れた21世紀的ともいえるジャストなタイム感を備えており、それでいて女子二人の奏でる爆音に一切パワー負けしていないとうスグレモノ。耳慣れないコード感、コロコロ変わるリズム・パターン、歌というよりは楽器的な叫びをメインとしたシャウト・ヴォーカル等々、相手に先を読ませない歪んだサウンドスケープで、半ばアウェイの状態ながら一切ひるむことなく果敢に自我をぶつけてくる。
それでも彼女達目当てのオーディエンスは確実にいて、中盤のチューニング時に3人それぞれが名前を呼ばれると、「マジ?」「照れるなぁ」とはにかむところは流石に全員20歳そこそこという若さと可愛らしさ。「サクっと終わらせます」「グループ魂さん、早く観たいしね」と言葉少なに早速またあの世界に突入していった3人だが、決して悪い様子では無かったし、まだメジャーデビューもしていないうちからこの場に登場出来ていることに、実は素直な喜びを見い出している風のところも垣間見せる。音は本当にフテブテしいですが。
2005年:紅白出場を果たしたものの世間的には抹消されている話。
2007年:柴咲コウとの共演シングル「お・ま・えローテンションガール」が一番売れたシングルになった話。とはいえ実数は…
2008年:「ぱつんぱつんフェス」開催。どうして場所が埼玉県の秩父だったのか?
2010年:アルバム『1!2!3!4!』のプロモーション時に、カヲルさんはほとんどレコーディングに参加していないにも拘わらずインタビュー取材担当になってしまった時、さてどうした?
2011年:ついに日本武道館ライブ。これはいい話ですが。
というわけで、貴重な証言や隠された事実が今更ながらに白日の下にさらけ出された貴重な一夜に。しかしながらそのほとんどがエロネタ・下ネタ絡み、しかもかなりリアルというわけで例によって活字にするには激しくためらわれるものばかり。ですので、すいませんが割愛させていただきます。
それにしても、期待されていることはきちんと全うする彼等の心意気はいつもながらに素晴らしく、冒頭“夜のビッグ・ダディ、港カヲルです”に始まり、ストイックマンは出るわ、JK変装がでるわ、ダンサーを従えてのマイケルジャクソン・コーナーもあるわ、本編終了後のつなぎではライムサワーが登場するわ、アンコール冒頭は“中村屋!”で始まるわの特盛りメニュー。小林幸子の旦那、猫ひろし、中畑清等々いじれるものは何でもいじり倒す毒舌MCも冴えまくっており、ほとんどのオーディエンスが満足して帰途についたことと思う。
時間軸を追って進行したライヴだったので、最終曲は最新型の姿を見せる新曲で締め括るという粋なはからいも登場した、この日のライヴ。といっても、タイトルは「俺達、朝立ち、友達、カチカチ」で、曲想は“太宰治に影響を受けて書いた曲”とか口から出まかせで言い張っており、結局は最後の最後まで彼等らしいライヴだったんですが。(小池清彦)
セットリストいわき兄弟
1:そして、いわき
2:いわきゴ-ルドしいたけ
3:いわきアンモナイト音頭THE★米騒動
1:Border
2:Hys
3:DOSYAKUZURE
4:祝女
5:家政婦はなにも見ていない
6:ブラック・ダンス・ホールグループ魂
1:歯医者なんか最後だ
2:君にジュースを買ってあげる♥
3:TMC
4:本田博太郎~magical mystery UPAAAAAAAAA!!!!!~ ~ともかず(バイト君40歳記念ソング)
5:嫁とロック
6:我々グループ魂はキューンミュージックを応援します!
7:有名になりたい~アイス食べたい~沖縄行きたい
8:High School
9:スシ喰うな!
10:押忍!てまん部~男、腐りかけ1
11:職務質問
12:パンク仲間はずれ~男、腐りかけ2
13:べろべろ
14:ずるむケーションブレイクダウン―ライムサワーー
ライムサワーのテーマ
ペニスジャパン15:アイブラユー
16:俺たち朝立ち友だちカチカチ(新曲)