【徹底予習】『アリー/ スター誕生』を、ドラマの鍵を握る5つの名曲から読み解く!

【徹底予習】『アリー/ スター誕生』を、ドラマの鍵を握る5つの名曲から読み解く!  - (C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

文=内瀬戸久司

本国アメリカでは10月5日に公開され、早くも「アカデミー賞の最有力候補!?」との声も上がるほど大絶賛されている映画『アリー/ スター誕生』。ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガがお互いのエモーションをぶつけ合う、思いっきりドラマティックな予告編を見て、「早く本編が観たい!」と盛り上がっている方も多いのではないだろうか。


日本での公開は12月21日とまだ少し先だが、本作の「サントラ盤」のデジタル配信はすでに始まっており、国内盤CDも11月7日にはリリースが予定されている。そこで今回は、映画の「予習」として、劇中のドラマの鍵を握ることになる「5曲」の名曲をピックアップ。それぞれの楽曲の魅力を探ると共に、映画の見どころポイントも(もちろん、大きなネタバレにならない程度に!)読み解いていくことにしよう。

【徹底予習】『アリー/ スター誕生』を、ドラマの鍵を握る5つの名曲から読み解く!  - (C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

1. “シャロウ”~『アリー/スター誕生』愛のうた
(サントラ盤の「12曲目」に収録)




サントラ盤からの1stシングルとしてもリリースされたこの曲、劇中では、アリー(レディー・ガガ)とジャクソン(ブラッドリー・クーパー)が初めて共作した「運命の一曲」として、ライブ中での即興演奏シーンで登場する。聴きどころは、中盤の美しいハモリとアドリブ的に盛り上がっていくアリーの熱唱パート。初めて一緒にステージに立ったとは思えないほど息のぴったり合ったデュエットで、これならカップルになるのも納得!?

実際に曲を書いたのは?:この曲をガガと共作したのは、マーク・ロンソン、アンソニー・ロッソマンド(ダーティ・プリティ・シングス)、アンドリュー・ワイアット(ミイケ・スノー)の3人。ガガとロンソンは、16年のアルバム『ジョアン』に続く再コラボだ。

2. “ブラック・アイズ”
(サントラ盤の「2曲目」に収録)



映画が始まってすぐ、大盛り上がり中のステージで演奏されるブルージーなジャム・ロック風のナンバー。実際に超満員のフェス会場で撮影されただけあって、本作中のライブ・シーンは音響の臨場感がハンパない。映画館にいながら、まるで本物のコンサートを見ているような錯覚に陥る人も多いはず。

実際に曲を書いたのは?:劇中で演奏されるロック系のナンバーをクーパーと共作したのはルーカス・ネルソン。伝説のカントリー・シンガー、ウィリー・ネルソンの息子にして、最近ではニール・ヤングのバック・バンド〈プロミス・オブ・ザ・リアル〉の一員としても活躍中のシンガーソングライターだ。

3. “ヘアー・ボディ・フェイス”
(サントラ盤の「28曲目」に収録)



敏腕マネージャーと契約したアリーは、ジャクソンが生きるロックの世界から離れ、コンテンポラリーなポップ・シンガーとして成功を収めていく。この曲は、そんな「Newアリー」の誕生を象徴するクールなダンス・ポップ・ナンバー。でも、そのことがきっかけで、アリーとジャクソンの関係には少しずつ亀裂が……?

実際に曲を書いたのは?:劇中でアリーが歌うダンス・ポップ系のナンバーをガガと共作しているのは、ニック・モンソンとDJホワイト・シャドウ。ガガとは13年のアルバム『アートポップ』にも参加しており、おなじみのコラボ・メンバーだ。

4. “メイビー・イッツ・タイム”
(サントラ盤の「7曲目」に収録)




映画の前半、ゲイ・バーでのシーンで店員たちからリクエストを受けたジャクソンが、アコースティック・ギター1本で披露するカントリー・フォーク風のナンバー。過去の記憶から逃れられない男のことを綴った歌詞は、ダークな影を抱えたジャクソン自身の姿に重なるような気が……。

実際に曲を書いたのは?:この曲の作者は、元ドライヴ・バイ・タッカーズのメンバーにして、現代のオルタナ・カントリー界を代表するシンガーソングライターであるジェイソン・イソベル。午前2時のウイスキーが似合いそうな魂の名曲に仕上がっているのも納得!

5. “アイル・ネヴァー・ラヴ・アゲイン”
(サントラ盤の「33曲目」に収録)




映画のクライマックス(ネタバレになるので詳しくは書かないけど!)でアリーがありったけの思いを込めて歌うバラード・ソング。すでに「アカデミー賞の主題歌賞ノミネートは確実!」との呼び声も高いので、今からカラオケで歌えるように練習しておくといいかも――ただし、レディー・ガガ級の歌唱力がないと歌いこなせないと思うけど!

実際に曲を書いたのは?:この曲をガガと共作したのは、主にカントリーの世界で活躍するナタリー・ヘンビー&ヒラリー・リンゼイのコンビ。「直球ど真ん中」の号泣バラードという意味では、かつて『ボディガード』でホイットニー・ヒューストンで熱唱した“オールウェイズ・ラブ・ユー”を思い出す人も多いのでは?

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