7月9日に行われたサッカー・ワールドカップ・ブラジル大会の準決勝戦でブラジルがドイツに対して衝撃的な大敗を喫したのはザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの呪いだったと一部で報じられているが、ミックがこれを笑い飛ばしている。
今回の優勝チームの有力候補と目されていたブラジルは、ドイツに対して7-1という、84年に及ぶワールドカップ大会史上初めてとされる歴史的な大敗を喫した。その一方で、ミックは先の南アフリカ大会以来6試合連続で自身が肩入れしたチームが敗北するという、げんの悪い状態が続いていることが取り沙汰されていて、ブラジルが負けたのも実はミックの呪いなのではないかと各方面で指摘されている。
2010年の南アフリカ大会では試合会場で応援したイングランドがドイツに4-1で敗退。続いてビル・クリントン元アメリカ大統領と一緒に観戦した試合ではアメリカがガーナに2-1で敗退。さらにミックがブラジルのチーム・ユニフォームを着て観戦した準々決勝戦ではブラジルが2-1でオランダに敗退した。
今大会ではミックがツイートで幸運を祈ったイングランドが2-1でイタリアに敗退。また、ポルトガルのリスボンで行われたストーンズのライヴのMCでポルトガルがきっと優勝すると語ったところ、ポルトガルはイングランド同様、グループリーグ突破さえままならなかった。さらにストーンズのローマ公演ではイタリアがウルグアイに勝利するはずだと語ったが、結局、イタリアも1-0で負けてグループリーグ敗退に終わった。
こうした動きの中でミックはブラジルでは「呪いの天使」と喩えられるようになり、ミックが肩入れしたチームはことごとく負けると話題を呼ぶことに。ブラジルが対戦した対チリ戦や対コロンビア戦では、ミックが相手チームのユニフォームを着て相手チームを応援している吹き出しのついた切り抜きなどがサポーターらによって作られ掲げられるまでになった。
今回のブラジルとドイツの試合でミックは、イングランド代表の野球帽をかぶって観戦しており、特にブラジルに肩入れをしている意思表示はしていなかった。しかし実はミックは15歳になる息子のルーカスと一緒に観戦していて、このルーカスがブラジル人であることから、結果的にブラジルを応援していたことが判明してしまったとか。ちなみにルーカスはかつてミックが隠密に交際していたブラジル人モデル、ルシアナ・モラドとの間に出来た子で、ブラジルで母とともに生活している。
こうした報道に対してミックはNMEに次のような声明を発表している。
「百歩譲ってドイツの最初の1点目についてはぼくの責任を認めてもいいよ……でも、残りの6点はぼくのせいじゃない!」
(c) NME.COM / IPC Media 2014