ギタリストのジョニー・ウィンターが、滞在中のスイス・チューリッヒのホテルで他界したことが明らかになった。享年70だった。詳しい死因などは伝えられていない。
1944年にテキサス州ボーモントで生まれたジョニーは1968年、初のアルバム『ザ・プログレッシヴ・ブルーズ・エクスペリメント』を発表。その後、ローリング・ストーン誌で紹介されたことをきっかけに「100万ドル」とも伝えられる契約金で米コロムビア・レコードと契約し、以降20枚近くのアルバムをリリースしてきた。70年代の終わりから80年代初頭にかけてはマディ・ウォーターズの作品のプロデュースを手がけ、マディに「俺の息子」と言わしめたことでも知られる。なお、弟のエドガー・ウィンターもミュージシャンとして活動。
長らく来日公演は不可能であろうと噂されていたジョニーだが、2011年に初来日を果たし、今年4月には3度目のジャパン・ツアーを敢行した。また70歳を記念してキャリアの集大成となるボックス・セット『トゥルー・トゥ・ブルース~ジョニー・ウィンターのすべて』を今年2月にリリースし、9月にはニュー・アルバム『ステップ・バック~ルーツ2』のリリースを控えていた。