アップルのビーツ・エレクトロニクス買収が確定


5月にアップルとの買収交渉が進んでいると伝えられていたドクター・ドレーのビーツ・エレクトロニクスとストリーミング・サービスのビーツ・ミュージックだが、買収の手続きが完了したことが8月1日に明らかになった。

EUにも認められ、独占禁止法に抵触する恐れもなくなったため買収が完全に完了したとビルボード誌が伝えている。買収額は30億ドル(約3080億円)だった。

アップルでは「ビーツ・ミュージックとビーツ・エレクトロニクスを公式にアップル・ファミリーの一員としてお迎えできることになりました。アップルではいつでも音楽がスタッフの心の中でも特別な位置を占めてきましたし、わたしたちと同じように音楽を愛している人たちと手を組むことになってとても楽しみにしています」と声明を発表している。

その一方でビーツ側は声明でアイポッド、アイフォーン、アイパッドに触れつつ「アップルに加わることで自分たちの商品をこの遺産に加えられることができて幸いです。一緒に商品を創造していくことでもう一度サウンドを想像し直してみる機会を与えられたのです」と発表している。

なお、ビーツでは人事、財務、法務などアップルの既存部署と重複する部署の人材が削減の対象となるのではないかと憂慮されていたが、3か月から1年をかけて重複部署の解消と新しい仕事を模索するとのことで、アップルでは現時点で解雇された人材はいないと明らかにしている。