元ガンズのスラッシュ、アクセルとの対立を取り沙汰するメディアに物申す
2014.08.23 20:00
元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュは現在ガンズの唯一のオリジナル・メンバーとなっているアクセル・ローズとの間に「不必要な対立」をけしかけているメディアについてうんざりしていると語っている。
ガンズの音楽性については決して嫌いになったわけではないとスラッシュはジ・アイリッシュ・エグザミナー紙に対して次のように語っている。
「俺はなにもガンズ・アンド・ローゼズの魅力に飽きたというわけじゃないんだよ。俺が飽き飽きしているのは、メディアが自分で自分がなにを言っているのかわからなくなるくらいイカれた騒ぎ方をして、そうやってオリジナル・メンバーの間で不必要な対立をけしかけてくることなんだ。大袈裟に演出して、センセーショナルに書き立てて、それでみんな儲けようとしてるだけなんだ。そういうのはもううんざりだよ」
また、ダフ・マッケイガンは同じジ・アイリッシュ・エグザミナー紙に数年前に次のように語っていた。
「メディアにはあまり語っちゃだめなんだよ。メディアはネタによってはわけもわからず突っ走っちゃうからね。何年か前にはローリング・ストーンの記事でアクセル・ローズをハワード・ヒューズみたいな世捨て人として描いたのがあって、以来、アクセルについて書く時にはその人物像がテンプレみたいになっちゃってさ。でも、どれも事実とはまるで違ってるんだから」
「アクセルはいろんなことに巻き込まれちゃっただけのやつなんだよ。あのバンドの歌い手だったんだからね。しかも、あのバンドは誰もが予想していたよりもはるかにデカいことになっちゃったんだよ。しかも、歌い手だと、いい意味でも悪い意味でも、すべての注目の的になるわけだからさ。そうなんだから。そういう状況に備えてできる心の準備なんてないんだから。世捨て人と言うんだったら、それもまた一つの見方だよね。それを、アクセルが自分の人生を救いたかったと言ったとしたら、それもまた別な話になるんであってさ」
その一方でアクセルは2009年のビルボード誌との取材で次のようにスラッシュについて触れている。
「はっきりしているのは再結成の前に俺たちのうちのどっちかが死ぬことになるっていうことで、それがどれだけ悲しくて、醜くて、哀れなことに思えても、そういうふうにしかならないってことなんだ」
また、スラッシュはラジオの業界情報サイト、パルス・オブ・レディオの取材で自身が脱退することになった原因を次のように語っている。
「アクセルのやり方っていうのは、少なくともあのバンドに関してはね、時間とともにロック・スター的な意味であまりにも増長したかなんだか、そんな感じのものになっちゃって、とんでもない独裁者のようになってきて、あれやれこれやれっていう調子になってきて、俺にはもう付き合ってらんなくなってきたわけで、というのも俺は指図を受けるような人間じゃないんでね」