レッド・ツェッペリンの元ツアー・マネージャーによるツェッペリン裏話

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レッド・ツェッペリンの元ツアー・マネージャーがレッド・ツェッペリンの勤勉な働きぶりについて振り返っている。

回想しているのはツェッペリンのツアー・マネージャーとして活躍したことが知られるリチャード・コールで、フォーブス誌の取材に対して次のようにバンドの仕事への取り組み方を説明している。

「ジョン・ボーナムは煉瓦職人をやっていたことがあったし、ロバート・プラントは道路の建設現場で働いていたんだよね。それにジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズはセッション・ミュージシャンだったから。セッション・ミュージシャンっていうのは、朝の10時にセッションに来てくれという話になったら、必ず来るものだから。競争率の高い仕事だから遅刻するようなことはしないものなんだ。おかげで、ぼくたちは全員、そういう仕事のモラルを共有してたんだよ」

さらにコールは昨今のツアー・スタッフが大所帯になっていることが信じられないと語っていて、ツェッペリンとツアーしていた頃には同行スタッフはせいぜい15名程度だったと語っている。また、数年前にコンサート会場の制作本部を覗いたところ、10名ものスタッフがPCとのにらめっこ状態になっているのを見て驚いたと語っていて、当時の制作本部の様子を次のように振り返っている。

「制作本部なんてものは、電話1台とジャック・ダニエル1本とコカインが数袋揃ってるだけだったよ。現場に入る前にすべてクリアーしてなかったら、もうヤバかったからね。電話なんか使ったって、バンドは2時間もすれば来ちゃうんだから、時間切れで役にも立たないんだよ」

また、ツェッペリンの辣腕マネージャーとして知られたピーター・グラントはリチャードに舞台袖からバンドのライヴを眺めながら「一つだけわかってるのは、あの大勢のお客さんたちは定価以上のお金を払って来てくれてるってことだよ」とリチャードに語ったそうで、ライヴの滞りない運営とバンド本位の運営がなによりも優先されていたと振り返ったという。

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