トム・ヨーク新作『Tomorrow’s Modern Boxes』リリース方法をナイジェルが語る

トム・ヨーク新作『Tomorrow’s Modern Boxes』リリース方法をナイジェルが語る

レディオヘッドのトム・ヨークはファイル共有ソフトで知られるビットトレントからソロ新作『Tomorrow’s Modern Boxes』をリリースしているが、このビットトレントは近年、著作権のクリアランスを済ませた作品の提供を積極的に進めてイメージ・アップに努めており、今回のトムのソロ新作はビットトレントで初めて有料ソフトとして提供する作品となっている。新作『Tomorrow’s Modern Boxes』は8曲入りで、ビットトレントのサイトで6ドル(約654円)で提供されており、アルバムの1曲目となる"A Brain in a Bottle"のmp3音源とこの曲の動画クリップのみについては無料で提供している。ビルボード誌によれば、ビットトレントは無数の共有ユーザーの端末にファイルを部分的に分散しながら漸次的に全員に供給するという手法を取っているので、ファイルの流れが一極集中してファイル提供者のサーバーに過剰な負担がかかってダウンするようなこともまず起こらないという。また、ビルボード誌の取材に応えたビットトレントはトムの新作の収益のうちの10パーセントをビットトレントとの取り分にすると明らかにしていて、これはバンドキャンプやバンドページなどのインディ・アーティスト向けのオンライン・レーベルと比較しても5パーセント少ない設定になっているという。レディオヘッドやトムのコラボレーターとしてだけでなく、デジタル配信問題についてもトムと共闘を続けているナイジェル・ゴドリッチは次のように語っている。「これがうまくいけば、インターネットでの商取引の取り分を実際に作品を作っている人たちの掌中に戻していく効果的な方法になるかと思うんだよ……業界の番人を自称しているだけの連中はすっ飛ばしてね。これがうまくいけば、今後誰でもぼくたちと同じようにこれがやれることになるから」これまでビットトレントからは、マドンナのドキュメンタリー映像作品『secretprojectrevolution』やザ・デス・グリップスの『The Money Store』、モービーの『イノセンツ』などの作品がリリースされてきている。トムはレディオヘッドの2007年の『イン・レインボウズ』でも買い手の言い値で配信するという新しい配給手法を試みている。アルバムは8曲入りで、現在特設サイトで180gホワイトビニール盤とダウンロード音源(MP3 – FLAC - WAV)のセットが販売中。またP2Pファイル共有サービスの「BitTorrent」社による配信サービス、「BitTorrent Bundle」でもMP3ファイルの購入が可能で、こちらのサイトではオープニング・トラック“a brain in a bottle”の音源とミュージック・ビデオの無料配布も実施されている。なお、「BitTorrent Bundle」でのダウンロードには専用クライアントが必要となる。『Tomorrow's Modern Boxes』の特設サイトはこちらから。
http://tomorrowsmodernboxes.com/“a brain in a bottle”のミュージック・ビデオはこちらから。

トラックリストは以下の通り。
1. a brain in a bottle
2. guess again!
3. interference
4. the mother lode
5. truth ray
6. there is no ice (for my drink)
7. pink section
8. nose grows someトムは今週に入って謎の白い12インチ盤の写真をはじめとする新画像をネット上で次々と公開しており、ソロ名義やアトムス・フォー・ピースの新作リリース、さらには先日レディオヘッドの公式アプリ「PolyFauna」を通して公開された新曲の音源化が噂されるなど、様々な憶測を呼んでいた。
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