6年ぶりとなる新作『ロック・オア・バスト』を12月3日にリリースするAC/DCだが、10月3日と4日に行われた新曲"プレイボール"と"ロック・オア・バスト"のビデオ用の撮影にドラムのフィル・ラッドが不在だったことが物議を醸している。
バンドからはオリジナル・メンバーのマルコム・ヤングの脱退が発表されたばかりで、マルコムが実は認知症に罹っていたことも明らかになっているが、ビデオの撮影では元ショーグンのメンバーで、アイアン・メイデンのエイドリアン・スミスのエイドリアン・スミス・バンドに籍を置いたこともあるボブ・リチャーズがフィルの代わりにドラムを叩いていたという。ヴォーカルのブライアン・ジョンソンはファンに対してフィルが撮影に参加できなかったのは「家族に緊急な出来事」が起こったからだと説明したが、それ以上の詳細については明らかにしなかったという。
フィルはAC/DCに1975年に加入し、その後83年の『征服者』の制作中にバンドを脱退。しかし、94年にバンドに復帰し、95年の『ボールブレイカー』の制作に参加して以来、現在まで正ドラマーを務めてきている。なお、フィルは8月に自身のソロ・アルバム『Head Job』をリリースしている。