ブラック・クロウズは1月15日に解散したことを明らかにしている。
解散はリッチ・ロビンソンによって15日に声明の発表とともに明らかにされたが、リッチは収入の取り分をめぐる兄のクリス・ロビンソンとの意見の対立が原因となったことを声明の中で次のように明らかにしている。
「ブラック・クロウズとして過去24年間、音楽を書いてパフォーマンスを届けるという恩恵を被ってきたけど、今ここでバンドが解散したことを発表しなければならなくなったことにとても失望しているし、残念に思っています。
俺はブラック・クロウズとして活動できた時間について最大限の敬意を払っているし、心からそのことを感謝しています。ブラック・クロウズでの活動は俺の人生で作ってきた作品の体系の大部分を占めるものです。俺は自分たちが達成してきたことほど誇りに思っているものはほかにはないし、俺の音楽をきっかけにしてみんなが生み出しては大切にしていった人間関係を思うととても感動します。このことに恵まれただけでも一ミュージシャンとして本当に光栄だと思っています。兄貴については愛しているし、その才能も尊敬しているけど、俺がバンドについて持っている兄貴と同等の権利を譲れという兄貴からの要求と、俺たちと28年間連れ添ってきているドラマーでバンドの前身時代からの仲間でもあるスティーヴ・ゴーマンについては100パーセントすべての権利を譲って今後は雇われメンバーになれという兄貴の要求は、俺にはどうしても承服できないものでした。
これまで俺たちのことを助けてくれて支えてくれた人たちは本当にたくさんいます。俺たちのファンのみなさん、裏方の俺たちの友人たち、それとブラック・クロウズに関わってくれたすべての人たちに心からありがとうと言わせてください」
ブラック・クロウズはミスター・クロウズ・ガーデンとして1984年に結成され、スティーヴは87年に加入。バンドは89年にブラック・クロウズとなり、ジョージア州で頭角を現すことになった。リック・ルービンのレーベル、デフ・アメリカンと契約すると90年にその後500万枚以上のセールスを誇ることになるファースト『シェイク・ユア・マネー・メイカー』をリリースし、たちまち一線級のバンドとして躍り出ることになった。
バンドは2010年に行った20周年記念ツアーを最後に活動休止状態に陥り、13年に「ファイナル・ツアー」と銘打たれたツアーを行って以降は動きを見せていなかった。また、バンドは基本的にリッチとクリスの二人が軸となっていて度重なるメンバー交代を繰り返してきたが、ブラック・クロウズとなってからはスティーヴが02年に脱退して05年に復帰した時期以外は唯一の固定メンバーとなっていた。