ジャニス・ジョプリンをサードまで支えたギターのサム・アンドリューが他界

ジャニス・ジョプリンをサードまで支えたギターのサム・アンドリューが他界

ジャニス・ジョプリンのギタリストとして活躍したサム・アンドリューが2月12日に他界した。享年73だった。サムは心臓発作に倒れた後、心臓の手術を受けていたが、合併症を起こして息を引き取ったという。

サムは1965年にサンフランシスコでサイケデリック・ブルース・バンドのビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーを結成。翌年ヴォーカルとしてジャニスが加入するとバンドは一躍人気を集め、67年に『ファースト・レコーディング』、68年に『チープ・スリルズ』をリリースした。

その後、ジャニスはビッグ・ブラザーを脱退し、自身のバック・バンドとしてザ・コズミック・ブルース・バンドを結成するが、サムもジャニスとともにこの新バンドに加入し、69年の『コズミック・ブルースを歌う』のレコーディングにも参加した。しかし、サムは同年バンドを脱退しビッグ・ブラザーに復帰し、コズミック・ブルース・バンドは解散。ジャニスはさらに新バンド、フル・ティルト・ブギ・バンドを結成したが70年に『パール』のレコーディング中にヘロインの過剰服用で他界した。

ビッグ・ブラザーが1972年に解散すると、サムは映画のスコアや自身のバンドなどさまざまなプロジェクトを追求し、87年のビッグ・ブラザー再結成にも参加しその後のツアーにも加わっていた。ビッグ・ブラザーのフェイスブックでは次のようにサムの訃報を伝えている。

「友人のみなさん、2か月半前に心臓発作に倒れ心臓手術を受けていたサムは勇敢な闘病もむなしくあれほど輝かしく生きた人生の幕を閉じてしまいました。サムは妻エリースの腕に抱かれて午後5時15分に安らかに永眠につきました。サムについてはいずれしっかり偲ぶことになりますし、サムを追悼するためにみんなで集まることになるはずです。今はサムの看病の中心的な役割を果たし、長く精魂を尽くしてきたエリースに疲れをとってもらうべき時期です。いつかみんなでサムを偲ぶ時まで今はみんなそれぞれにサムのことを思い返すことができるはずです。サムは音楽と芸術と愛に溢れた結婚に満ち足りた人生をまっとうしました。これ以上の人生なんてほかにはないはずです」
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on