エミネム、歌詞解説サイトのジニアスで自作についての解説を投稿

エミネム、歌詞解説サイトのジニアスで自作についての解説を投稿

歌詞サイトのジニアスではエミネムが自作についての解説を投稿している。

ジニアスでは歌詞の意味や解釈についてユーザーが投稿して解説するのが読み物となっているが、最近サイトではアーティストやプロデューサーなどにも投稿を呼びかけていて実際にリック・ルービン、グリズリー・ベア、A-トラック、ザ・ドリームらが投稿を行ってきている。

今回、エミネムは『ザ・エミネム・ショウ』の"シング・フォー・ザ・モーメント"の歌詞について投稿を行っていて、1行目の投稿として楽曲全体を次のように解説している。

「ここで俺はどうして俺に対して自己投影しているリスナーがいるのかわかっていなかった評論家に対して語っていたんだよ。俺は自分がガキだった頃に見上げていたラッパーみたいになってきている自分に気がつき始めていたんだ。子供だった頃、俺はLLクールJとかビースティー・ボーイズに自分を重ねてたもんだったんだ。誰もLLクールJやビースティーズのよさについてわからないって言っても俺には構わなかったんだ。連中は俺にはしっかり語りかけてくれてたからね。そのことを俺はこのトラックで言いたかったんだよ。俺は誰かさんにとってはヤバいもんではないかもしれないけど、ネブラスカとかそんな片田舎には俺が語りかけてるキッズがいるんだよ。だから、お洒落な誰かさんが聴いてなくたって別にどうでもいいんだ、そんなキッズはちゃんと聴いてくれてるから。俺が自分の作品を宛ててるのはこういうキッズなんだよ」

また、『ザ・マーシャル・マザーズLP2』の"ラップ・ゴッド"の「学校時代はパシリ扱いで今や錠剤依存症/でも、俺への褒め言葉を読んでみろよ、俺様のこのスキルが呼び込んでくれたものさ」という歌詞については次のように解説している。

「俺はあんまり自分の自慢は好きじゃないんだ。自慢をするんだったら『学校時代はパシリ扱いで今や錠剤依存症』みたいなものを放り込んでバランス取りたいんだよ。俺は人生が生んだゴミ以外の何者でもないから。俺はザーメンが生んだゴミなんだ。社会のはみだし者で、ただのクソだから。でも、ラップについてはうるさいよ。それ以外のことについては俺はただの粗大ゴミだよ。まったくの役立たずなんだ。あるいはそう言われてきたということなんだけど」

あるいは映画『8マイル』の主人公、ジミー・スミス・ジュニアとして書いた"リヴ・フォー・ザ・モーメント"については次のように語っている。

「この曲については(マネージャーの)ポール(・ローゼンバーグ)に『他人の人生についての書き方なんてわからねえよ』って相談したのをよく憶えてるよ。っていうのは映画は俺についての話じゃなくて、ジミー・スミス・ジュニアについてのものだったからね。それでこの人物を演じてるわけだけど、この曲では自分とこの人物の人生の相似点を作って行かなきゃならなかったんだね。なんかしらの媒介手段を見つけ出さなきゃならなかったんだ。俺がただジミー・スミス・ジュニアになりきるんじゃあまりにも陳腐だからね。リアルに響かせるにはどうすればいいのか?」

「そこで俺が言ってるのは、娘におむつの替えが買ってやれないとか、今月の支払いを全部済ませるにはこれだけの金が必要だとか、そうした本当にあったことで、となれば、俺自身が語ってるってわかってもらえるわけだよ。この仕掛けを俺は編み出さなきゃならなかったわけで、つまり、まずはラップをジミー・スミス・ジュニアが語っているように思わせて、そこから俺の話へとなんとかして変質させてみせるっていうね。そこでこの人物のもがいてる様子が俺の姿へとだぶっていくことになるんだよ」

さらに自身のブレイクとなった1999年のヒット曲"マイ・ネイム・イズ"については次のように振り返っている。

「この曲のビデオを初めて観たのはMTVでのことだったんだ。ものすごい深夜に解禁になったんだよね。そこで初めてね、『これってもう冗談じゃないんだな』って思ったんだよ。なんか冗談なんじゃないかってそれまで思ってたからね、ドレーとスタジオに入るとか、そんなことが続いてて。でも、シングルがマジでリリースされて、そうやって俺の人生も変わったんだよ。たった1日でね。外出するとかそういうことでもさ。もう外出も普通に出来なくなっちゃったんだよ。たった1日でね。その前日にはなんだって好きなことが出来てたのに、それはほかの誰も俺がどこの馬の骨ともわかってなかったからなんだけど、それが突然『なんだよ、みんな俺たちについてくるぞ』っていう状況になっちゃったんだ。気が狂いそうだったね。そん時ね、いろんなことがいきなりリアルに迫ってきたんだよ。一度に対応しなきゃならないことが多過ぎたよね」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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