11月6日に新作『ザ・マーシャル・マザーズ・LP2』をリリースするエミネムだが、10月15日にアルバムからのサード・シングルとなる新曲"Rap God"をダウンロード配信でリリースし、ネットで公開もしている。
アルバムのファースト・シングル"Berzerk"も、オールド・スクール・ヒップホップへのオマージュとなっていたが、今回のシングルはヒップホップを生きる自身の信条を吐露するものになっていて、コーラスでは一斉に首を縦に振ってリズムを取っている自分のオーディエンスを目の前にしていると「ラップの神になった気になってくる」とパフォーマンスの恍惚感を綴るものになっている。また、正確無比な自身のフロウとスキルについて「ロボットのようにラップすると言われるくらいだから、ラップボットとでも呼んでくれ」とフレーズも登場する。
ヴァースは4つあって、自分の無敵さやMCとしての自分を育んだ影響、さらに自分に咬みつかれたら自分に及ばないクズMCがどれほど痛い目に遭うかなどといった内容を綴り、最終ヴァースでは壮絶なスピードラップも披露し、エミネムの自負と技量をまざまざとみせつける内容となっている。
また、ラップの中でエミネムは自分を生んだアーティストとしてラキム、ラキム・シャバズ、トゥパック、N.W.A.、アイス・キューブ、ザ・D.O.C.、イエラ、イージー・Eを挙げつつ、かつて自分がアンダーグラウンドの王だった時期もあったと綴っている。そして、神にもなれるというのに王になる必要などないという印象的なフレーズで作品を締め括っている。
"Rap God"を聴くにはこちらから→