サウンドガーデンのC・コーネル、今時のキッズの目指すものはスクリレックスだと語る
2015.12.05 20:25
サウンドガーデンのクリス・コーネルは、昨今の音楽事情があまりにも変わってしまってもはやバンド活動を目指す若者などいないのではないかと語っている。
ニュージーランドのラジオ局ザ・ロックFMの番組に出演したクリスは次のように語っている。
「(音楽を目指すような若い人たちの)大半はヒップホップの世界とか、あるいはエレクトロニック・ミュージックの世界に移っちゃってて、今じゃスタジオの一室を借りればアルバム1枚そのままラップトップ・コンピューターで作れるからね。それだけのテクノロジーがあって、しかも、大人気を誇るヒップホップ・アーティストもいるから、曲を書きたいなとか、レコーディングってしてみたいなって思うキッズはもう、ギター、ベース、ドラムとヴォーカルでそういうことをやろうとは思ってないかもしれないし、『ニルヴァーナみたいな音を鳴らしたい』なんてことも思ってないかもしれないよね。そういうキッズのやりたいことはもっと、ヒップホップとか、ラップとか、エレクトロニカかもしれないし、スクリレックスみたいなものかもしれないよね」
その一方で、音楽の本質的な魅力そのものは変わっていないように思えるとクリスは次のようにも語っている。
「本当に最初の頃から一番意味があるように思えることは、地元のストリートで生まれてきた音楽なのかどうかってことなんだ……あるいは、誰かの音楽なのかどうかってことなんだ。そういう音楽は、どうしてもそれをやりたくて、やってみようと思ってた誰かの声だっていうことなんだ。音楽的に訓練を受けてるとか、文学的に教養を備えてるとか、いい育ちだとか、そういうことはまるで関係なくて、どんな人だって構わないし、誰であってもこれには関わっていけるんだよ」