ロードが自身のフェイスブックで、1月10日に他界したデヴィッド・ボウイへの追悼メッセージを綴っている。

彼女は自分が大ブレイクして急にもてはやされるようになり、大きな人間不信に捉われていた頃にデヴィッドに出会い、それが大きな転機となったことを『ロウ』の"いつも同じ車で"の歌詞に引っかけながら次のように振り返っている。

「わたしはそれまで自分のヒーローに実際に会って楽しめたことがなかった。なんか嫌になってくるだけで、というのは会ってること自体が重圧になってきて、全然楽しめなくなってくるからなんだけど、デヴィッドの時はまるで違っていた。手を握り合った時のあの感触やデヴィッドの瞳の煌めきを決して忘れることはないと思う。あの夜、なにかがわたしの中で変わった。ある種の静けさが自分の中で広がって、ある確かさとなっていくのをわたしは感じた。あのほんのわずかな時間の間に、グレーのスーツを完璧に着こなした高齢のロックンロール異星人にして天使だったデヴィッドは、わたしを次の新しい人生へと送り出してくれたのだ。その瞬間から先は、わたしは自分がなにをやっても、なにをやろうとしても、常にデヴィッドに見られていると意識してやることになるのだろうと自覚した。わたしは自分の棘のある風変わりさについて、デヴィッドが自身の風変わりさを誇りに思っていたように自らもまた誇りに思っていることに気がついた。それにわたしは踊りを、自分の知らない新しい踊りを習い続けるのをこの先絶対にやめないこともわかっている。

わたしたちのデヴィッドへの気持ちはこれからも決して変わらない。この先もわたしたちはずっと、いつもあの車で事故を起こし続けるのだ。ありがとう、デヴィッド・ボウイ」