ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイを偲ぶ

ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイを偲ぶ

現在南アメリカを回る「América Latina Olé Tour」を敢行中で、25日にはキューバのハバナで屋内無料ライヴを予定しているザ・ローリング・ストーンズだが、ミック・ジャガーは旧知の仲として知られていたデヴィッド・ボウイを偲んでいる。

ザ・デイリー・ミラー紙の取材に応えたミックは、『★』(ブラックスター)を聴きながら「デヴィッドに会わなければ」と思っていたことを次のように振り返っている。

「まだ亡くなる前に、リリース前の新作を聴いてたんだよ。それでもうずいぶん長いこと会ってなかったから、ちょっと連絡しないとなと思ってたんだ。でも、そのほとんど直後に亡くなっちゃったんだよ。あれには本当に取り乱したよ」

また、"Lazarus"のビデオで「見上げてごらんよ、ぼくは天国にいるんだ」と歌うデヴィッドの姿にはくらくらしてくる心地だったとミックは説明している。ただ、ミックもまた、ほとんどの人と同様、デヴィッドの死期が近いことは知らなかったという。

「デヴィッドが経験したことは、きっとのたうちまわるくらい辛いことだったんじゃないかと思うよ。でも、仕事をして最後の最後まであんな素晴らしい作品を仕上げたっていうのは賛美に値するよ」

その一方でデヴィッドのアプローチやスタイルについては次のように振り返っている。

「どういうものを投影したくて、どういうキャラクターになりきりたいのかということについてはすごく敏感だったね。そういう点では、ある意味カメレオンみたいなところがあったんだよ。

仕事をするにもいいデザイナーと組んだりしてたし、スタイルについてのセンスとパフォーマンスにかける情熱については桁外れなものだったから、デヴィッドのライヴ・ステージは次元の違うものになってたよね。

ある部分ではグレイス・ジョーンズのようなところもあったわけで、グレイスも同じようなことをやってたんだよ。ある意味で、それはすごく表層的なものであったりもするんだけど、でも、レディー・ガガやデヴィッド・ボウイのような人にとっては、そういう表層的なところも、自分のスタイルへのこだわりや自身の内面の投影などとセットになってるものなんだよ」
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