【完全レポ】アカシック、初のフルALリリースツアー完遂! 千変万化のファイナル公演を観た!

【完全レポ】アカシック、初のフルALリリースツアー完遂! 千変万化のファイナル公演を観た!

アカシックが、6月25日に全国ツアー「日本凛々ツアー」のファイナル公演を東京キネマ倶楽部で開催した。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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●セットリスト
1. 結婚
2. 8ミリフィルム
3. CGギャル
4. ヨコハマカモメ
5. サンデイバージンディアボーイ
6. ロリータ
7.溺愛
8. ギャングスタ
9. Galaxy Bang
10. ツイニーヨコハマ
11. オレンジと塩コショウ(新曲)
12. 今日から夜は家にいるよ
13. 女
14. 幸せじゃないから死ねない
15. うたかたの日々
16. 飴と日傘
17. プリチー
18. 華金
19. 恋は媚薬だなんて冷めるわ
20. 夢遊

アンコール
1.アルカイックセンチメント
2.サイノロジック

ダブルアンコール
1.終電


アカシックの1stフルアルバム『凛々フルーツ』のリリースツアー「日本凛々ツアー」のファイナルがキネマ倶楽部で行われた。ソールドアウトで迎えた大舞台を前にした理姫(Vo)は「ちょっと!緊張しちゃってるよ!」と胸中を打ち明けたが、その堂々とした振る舞いからは不安は微塵も感じられなかった。最初から最後まで、フルスロットルのテンションで会場を巻き込んだ一夜だった。

青く柔らかい照明と落ち着いたSEに導かれて奥脇達也(G)、黒川絢太(B)、Hachi(key)、山田康二郎 (Dr)が登場し、早々に“結婚”のイントロを奏でる。そして、最後に現れた赤い衣装に身を包んだ理姫がステージの中央に立つと、高く腕を上げては優しく宙を撫でながら歌い出す。その一挙を見逃すまいと静かにステージを見つめる会場の光景は、まるでクライマックスかのような雰囲気。そんな独特な空気も、“8ミリフィルム”のイントロで「イエーイ!」と元気いっぱいに叫ぶ理姫の明るい声でガラリと色を変えた…かと思えば、「ファイナルこんなもんじゃねえだろ!?」の一喝を経ての“CGギャル”でモッシュが沸き起こる程の熱気に変わる。泣き出すような表情をしたかと思えば、突然笑い出し、思い切りこちらの腕を引っ張って走り出す。女心と秋の空は変わりやすいと言うが、アカシックの歌う女心は秋の空どころか台風のように会場を掻き乱していく。しかし、それを楽しむように“サンデイバージンディアボーイ”で自発的にクラップしたり手を挙げたりする会場との相性は抜群なようで、ジャジーで大人びた雰囲気の“ロリータ”からポップチューン“溺愛”へとコロコロと雰囲気を変えてもそのテンションは決して変わらなかった。

そしてここで男性メンバー3人がステージを去ると、理姫とHachiの猫語での会話を経て“ギャングスタ”の可愛らしいメロディが会場を甘く包む。そんなとろけそうな雰囲気は、女子2人とバトンタッチで戻ってきた奥脇、黒川、山田のぶ厚いセッションで一蹴される。楽曲の至るところにソロが組み込まれてはいるが、長尺で各人の技術を堪能できるのはワンマンライブの醍醐味だろう。そして、2階に設けられたサブステージから衣装チェンジした理姫とHachiが戻ると、“Galaxy Bang”のハイテンションナンバーで会場のテンションを押し上げ、「今が中間地点だから!まだまだ愛を頂戴!」と“ツイニーヨコハマ”を投下!さらに、「20代も後半に差し掛かってきて、ようやく夏が好きになってきた」という話を経て、「今日は皆さんにお土産を持ってきました!夏の歌です」と新曲“オレンジと塩コショウ”を披露!ミディアムテンポに重なる理姫のハイトーンの歌声が心地好いサマーチューンで、オーディエンスが身体を揺らす様子が穏やかな波のようだったのが印象的だった。そして、ゲストバイオリニスト・美鳥の紹介を経て、“今日から夜は家にいるよ”の渾身のバラードを丁寧に歌い上げた。

そして会場をブロックに分けて行われた壮大なコール&レスポンスを経て、「今日は全部置いていけよ!私は全部置いていくよ。あとちょっと私の恋人でいてよ!」との理姫らしい宣誓で始まった後半戦は、「みんな、愛してるって言って?大好きだよって言って?」という求愛を交えた“飴と日傘”、シンガロングを巻き起こした“プリチー”、会場いっぱいにタオルが振り回される“華金”と続き、怒涛のラストスパートをかけていく。そして理姫が「私たちはここ数日間、今日のことだけを考えていましたし、そのおかげで練習も頑張れたし、元気になりました。だからここにいる皆さんも今日のことを思い出してしばらくの間元気でいられるように、残り2曲を悔いの残さないように演奏します」と丁寧に挨拶し、“恋は媚薬だなんて冷めるわ”“夢遊”を溢れるほどの熱量で演奏し、本編を締め括った。

鳴り止まない拍手と、フロアからのサプライズ演出により鮮やかに彩られたサイリウムの灯りに、再度ステージに現れた5人は素直に感動を表した。そしてサプライズ返しと言わんばかりに、10月26日に代官山UNITで行われる自主企画〈赤い夜〉の開催を発表すると、会場からは大歓声が上がった。そして“アルカイックセンチメント”、“サイノロジック”では「一本締めならぬ、一本ジャンプで締めましょう!」との掛け声に合わせて大ジャンプを巻き起こし、さらにダブルアンコールではファン歓喜の初期曲“終電”を演奏。最初から最後まで会場を魅了し尽くした、ツアーファイナルに相応しい天真爛漫なアクトだった。(峯岸 利恵)
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