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ジョージ・マイケルをマドンナ、リアム・ギャラガーらが追悼。そのキャリアを振り返る

2016.12.27 12:45
ジョージ・マイケルをマドンナ、リアム・ギャラガーらが追悼。そのキャリアを振り返る

12月25日に他界したジョージ・マイケルをマドンナ、リアム・ギャラガーらが追悼している。

ジョージは12月25日、オックスフォードシャー州ゴーリング・オン・テムズにある自宅で息を引き取っているところを発見されていて、まだ死因は明らかになっていないが、マネージャーは心不全ではないかと話している。享年53だった。

アンドリュー・リッジリー（ワム！）「愛すべき友のヨグ（ジョージのあだ名。ジョージの本名のジョルジオスのギリシャ語での発音のヨルギオスにちなんでアンドリューが名付けた）を失って心痛な思いです。ぼく、ジョージの愛した人たち、彼の友達、音楽界、それと大多数の世界中の人たちがそういう気持ちでいるはずです。永遠に愛された人。A xx」

デュラン・デュラン「2016、またしても偉大な魂が失われた。ジョージ・マイケルのご遺族に愛とお悔やみをお送りします」

ブライアン・メイ（クイーン）「ジョージ？……ジョージ・マイケル？……それはありえない。悲しみを越えている」

マドンナ「さようなら、わたしの友！　またしても偉大な魂がわたしたちのもとから去りました」

MCハマー「呆気に取られた。ジョージ・マイケル。才能に恵まれたやさしい心の持ち主だった。神様たちの愛に包まれ、心安らかにお休みください」

マーティン・フライ（ABC）「ジョージ・マイケルの訃報を知ってまったくもってうちのめされている」

ゲイリー・ニューマン「そんなバカな。ジョージ・マイケルR.I.P.（ご冥福を）」

リアム・ギャラガー「ジョージ・マイケルのこと本当だと思いたくない」

マット・ヒーリー（ザ・1975）「ジョージ・マイケル、安らかにお眠りください。本当にアイコン。x」

クエストラヴ（ザ・ルーツ）「もう偉人の死に向ける言葉はなくなっちゃったよ。ただ、いつかジョージ・マイケルと一緒に仕事ができるはずだと思ってたんだ」

ジョージはギリシャ系移民の子、ジョルジオス・キリアコス・パナイオトゥとして1963年にロンドンで生まれ、その後、同級生のアンドリュー・リッジリーと連れ立って音楽の世界を目指すことになった。スカ・バンドでの活動などを経て、ジョージはアンディとワム！を81年に結成し、ニュー・ウェイヴで積極的に導入されていたファンクと徹底したポップ路線を合体させた音楽性を打ち出し、メジャー・デビューとなった83年の『ファンタスティック』でイギリスでのチャート1位を獲得し、セカンドの84年の『メイク・イット・ビッグ』では世界中で1位を獲得する驚異的な人気を誇ることになった。その後、“Last Christmas”などのヒット曲も輩出しながら86年に『ザ・ファイナル』をリリースし、ワム！を解散させると、ティーン・ポップから離れたよりR&Bに専念した活動を目指すためジョージはソロに転身した。

満を持して1987年にリリースしたファースト・ソロ『フェイス』は“I Want Your Sex”、“Faith”など軒並みヒットを連発し、各チャートの総なめ状態になったが、特に画期的だったのは白人としてアメリカで初めてR&Bやファンクの括りになるブラック・アルバム・チャート1位を記録したことだった。白人が1位を達成したことで、その後チャートの名称そのものがR&Bへと改められる歴史的な現象とさえなった。

その後、90年代以降には猥褻罪や薬物所有などで逮捕される一方で、自身のセクシュアリティを明らかにするなど、スキャンダル面が取り沙汰されることが多くなったが、自身の独自のR&Bの世界をコンスタントに追求していくことになった。オリジナル・アルバムは2004年の『ペイシェンス』が最後となったが、14年にリリースしたライブ作品『シンフォニカ』はイギリス・チャート1位を獲得し、根強い人気をみせつけることになった。なお、イギリスのプロデューサーのノーティ・ボーイはジョージが来年のリリースを見据えて新作制作の準備をしていたことを12月に入ってからBBCに語っていて、自身の新作にもジョージが参加する予定だったことを明らかにしていた。
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