マドンナが、自身が書いた手紙のオークション出品を阻止したようだ。
手紙はすべて90年代に書かれたもので、2パックが獄中からマドンナに宛てた別れの理由が書かれたものや、当時のマドンナがシャロン・ストーンやホイットニー・ヒューストンを良く思っていなかったことが窺い知れるものなど。
「ステレオガム」によると、これらの手紙を出品しようとしていたのはかつてマドンナのアート・キュレーターやコンサルタントを務めていたダーリーン・ルッツという人物だという。
たとえば、マドンナから「J」という人物へ宛てた手紙では、ホイットニー・ヒューストンのキャリアがまさに自分が望んでいたようなものだったこと、そして、シャロン・ストーンに至っては、絶対に自分には手に入らないようなキャリアを掴んでいることが腹立たしいと綴っており、2人について次のように語っている。
「別にあの女たち2人のようになりたいということじゃないの。もしなっちゃったら死にたいぐらい。ただ、あの2人は最高にありきたりなのに、何かにつけて美徳の鏡のように持ち上げられて、わたしを貶めるための尺度になってるのよね」
その一方で、1996年に銃撃事件で他界した2パックからの手紙は当時収監されていた刑務所から送られてきたもので、別れることを決意したのはマドンナが白人で、自分のイメージを傷つけるからだと説明している。
「君にとっては、黒人と一緒にいるところを目撃されることはキャリアの支障にはならないと思うよ。もし何かしら影響があるとしたら、君をよりオープンで、刺激的な人物として見せることになるってことぐらいだろうね。
でも俺にとっては、少なくとも俺のイメージに関してこれまで考えてきたことでは、(白人のマドンナとの交際を目撃されることで)あの時の俺のイメージを作り上げるのを手伝ってくれた人たちの半数をがっかりさせることになるだろうと思ったんだよ」
さらに2パックは、マドンナが複数の男性との交際を続けていることを公言していたことも別れの理由として挙げている。
その発言への反発と、自分のイメージの問題があったと説明していて、「あれ以来、君にも分かるだろうけど、俺も精神的にも内面的にも成長したよ。自分が周りからどう見られようと、もう俺にはどうでもいいことなんだ。ただ、あの時の俺の立場は、若くて人生経験も足りない若造が、超有名なセックス・シンボルと交際してたってものだったことを理解してもらえると嬉しいよ」とも明かしている。
なお、マドンナはこの手紙のオークション出品は「まったくメリットのない行為」だとして「オークションを行う業者や、出品者のルッツ氏のせっかくの定評にも泥を塗るようなことになるはず」と裁判所に訴えを起こし、結果的には裁判所がオークションの差止め令を下すことになった。
先日6月16日、2パックの誕生日には、インスタグラムにツーショット写真を投稿していた。
「誕生日おめでとう、2パック! 私の表情が何なのかはよく分からないけど……たぶん、一緒にサーカスでも見てたのね」
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