7月20日の故クリス・コーネルの誕生日に際し、パール・ジャムの公式サイトにクリスへのメッセージが公開されている。クリス・コーネルは、生きていれば53歳だった。
パール・ジャムのギタリスト、ストーン・ゴッサードによるメッセージの全文訳を以下に掲載する。
毎晩夜中に目覚めては、君がいなくなってしまったことをまるで初めて知ったかのように思い出すんだ。君の不在という事実が僕の中で大きくなっていって、画質の粗いテレビに映る彼方の宇宙みたいに、ぐるぐる回り続けてるんだよ。
同じ疑問に追いかけられて、心臓の鼓動も止まらない……どうして? もしあの時……ってね。
わがままな哀しみにさいなまれてるんだ。君とはもう会えないし、演奏もできない、そして、君に認めてもらうことで感じるあの幸福感を味わうこともできないし、君の人生の一部になることも、もうできないんだね。
何てことなんだ……
僕たちみんな、君に会いたくてたまらないよ。歳を取ったらみんなでもっとたくさんの時間を過ごして、もっとたくさん演奏して、これまで僕たちが夢見てきたみたいに愛し愛される日々を送りたいと願っていたのに……でも君は、君にとっての晩年を僕たちに捧げてくれたんだよね、ありがとう。
本当に、大きすぎる存在だったよ。
君の才能には驚かされるばかりだった。歌、詩、声……天は君に二物も三物も与えたんだね。
それと、これはあんまり知られてないのかもしれないけど……君はいたずら好きで、本当に陽気だった。
僕たちみんなで悲嘆に暮れているし、この苦しみを乗り越えることは一生できそうにないな。
君が平穏でいることを願ってる。そして、君の粒子が変異して、自然の中に溶け込んでいればいいのになと思ってるよ。
君の家族に、心の底からの哀悼とお悔やみを贈ります。
クリス、愛してるよ。
誕生日おめでとう。
文:ストーン・ゴッサード
故クリス・コーネルの死から2ヶ月余りが経つが、その悲しみは人々の心に留まったままだ。
奇しくもクリスの誕生日に自らの命を経ったチェスター・ベニントンも、ライブでクリスに“One More Light”を捧げ、追悼のメッセージも公開していた。
あなたの才能はあまりにピュアで、無敵だ。
あなたの声は喜びであり、苦痛であり、怒りであり、許しであり、愛であり、心の痛みであり、そしてそのすべてがひとつになって表現されている。
そして、それは僕ら人間そのものなのだと思う。
あなたは、それを僕に教えてくれたんだ。
チェスターからクリスへのメッセージの全文訳は以下の記事に掲載している。
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