第34回を迎える「MTVビデオ・ミュージック・アワード」の授賞式が8月27日(現地時間)に開催される予定だが、宇宙飛行士を模した「ムーンマン」と呼ばれるトロフィーの呼称が、今年から「ムーンパーソン」に改められるのだという。
「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューに答えたMTVの代表クリス・マッカーシー氏は、この理由について「Man(男)である必要なんかないじゃないか? あの宇宙飛行士は男かもしれないし、女かもしれないし、トランスジェンダーかもしれないし、性別を名乗ること自体を拒否する人かもしれないんだから」と語った。
なお、「MTVムービー&TVアワード2017」では今年から新たにジェンダーフリーな俳優賞の授与が始まり、5月に行われた授賞式では、『美女と野獣』でベルを演じたエマ・ワトソンが初となる受賞を果たしている。
また、同インタビューではMTVで大人気を誇った名物番組『TRL(トータル・リクエスト・ライブ)』の復活も明らかになった。
『TRL』は1998年に放送開始し、視聴者からの人気リクエスト・カウントダウンを生中継で放送する番組で、ミュージック・ビデオを通してブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラ、あるいはバックストリート・ボーイズ、インシンクらの黄金期を生み出し、アーティストがプロモーションのために必ず出演する番組となっていた。
その後、ネット社会への対応を模索する中で2008年に放送終了となったが、2016年以来、MTVの立て直しを指揮しているクリス・マッカーシー代表の働きかけにより番組が復活することとなった。
クリス・マッカーシー氏は「MTVの一番良いところは若い人たちの声を広く伝えることだ」と語っており、そのことが『TRL』の再開へ動くきっかけになったようだ。
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