【サマソニ総復習レポ・東京1日目】カルヴィン・ハリス、カサビアン、UVERworldなど

【サマソニ総復習レポ・東京1日目】カルヴィン・ハリス、カサビアン、UVERworldなど

UVERworldはMARINE STAGEに登場。
チャーリーXCXのキャンセルによってアクト間の時間が空いたMARINE STAGEに彼らがぶち込んだのは、世界のトップ・アーティストが集結するフェスだからこそ、メッセージ性の強い楽曲を正面勝負でぶつけていくという彼ららしい攻撃性が全開になったステージだった。

特にラスト、全日本語詞のバラード“7日目の決意”をオーディエンス一人ひとりと心の眼を合わせていくように歌い、演奏する6人は、自分たち流を貫いた世界に誇れる日本のロックバンドの姿を間違いなく体現していた。

そんな会場の温度を、降り始めた雨などおかまい無しにそのままぶち上げてくれたのは、サマソニ初出演にしてMARINE STAGEへの登場となったオーストラリアのファイヴ・セカンズ・オブ・サマー
昨年の2月には、日本武道館でのワンマンも成功させて、日本でも勢いに乗りまくっている彼らだが、サマソニのステージでこのバンドを観てみたかった、そんな僕らの期待に応えてくれる、まさに今のロックバンドのど真ん中を行く快感指数100%のパフォーマンスだった。


SONIC STAGEには、ブラッド・オレンジ。歌も、ダンスも、ときどき奏でるギターや鍵盤も、一挙一動一音すべてに天才性が宿る、溜め息が出るくらいカッコいいステージだ。
しなやかに泳ぐように動き回りながら、ステージ上のプレイヤーが奏でる音を自在にコントロールし、そして客席を含めた空間全てを牛耳ってしまうような一分の隙もないパフォーマンスだった。

MARINE STAGEには、デビューに20周年に向けて再始動したブラック・アイド・ピーズ。10年ぶりのサマソニ出演となった彼らは、最高だった。
これでぶちアガらないならフェスに来た意味がないっていうぐらいの強力なセットで畳み掛ける。
ここ最近のステージには参加していなかったファーギーの姿はやはりなかったけれど、なんとこの日は、昼にMARINE STAGEのステージにソロで立ったCLが登場。
“Where is the love”、“I Gotta feeling”と、代表曲で見事にファーギーのパートで代役を務め、会場はポジティブな愛のヴァイブスに包まれていた。


MOUNTAIN STAGEのトリ前を務めたのはフェニックス
ギター・バンドのしなやかさとダンス・ミュージックとしてのダイナミズムを絶妙のバランスで融合させたサウンドは、やはり生で浴びると気持ちいい。
観客の中へ飛び込んでいったり、代表曲“If I Ever Feel Better”と“Funky Squaredance”の合間には詩の朗読ともラップともつかない独白が挟まれたり、決してあたりまえに安住することのない姿が不思議とポップに感じられるのがフェニックスだ。
ラストの大量の紙吹雪も壮観だった。

そしてMARINE STAGEのトリを務めるのは、言うまでもなく「今、世界で最も稼ぐDJ」カルヴィン・ハリス
最新作『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol.1』リリース後、世界初のライブということで新たな世界観を期待したお客さんも多かったと思うが、宙に浮いたブースから彼が届けたのは徹底的に踊らせることに徹したバリバリにゴージャスなEDMセット。

あっという間に終わってしまった“Slide”に逆に焦らされた感じもあるけれど、この日のフェス全体の空気には、どハマリと言える盛り上がりだったし、空を何度も稲妻が切り裂くちょっとシュールなシチュエーションで、あの音で頭のタガを外されながらハジけまくって楽しくないわけはない。

【サマソニ総復習レポ・東京1日目】カルヴィン・ハリス、カサビアン、UVERworldなど

MOUNTAIN STAGEのトリは、前日のソニックマニアでもヘッドライナーを務めたカサビアン
ギター・サウンドとダンス・ビートの融合を、その時代ならではの最適解のバランスで常に表現しながら、ロックンロールの王者としての立ち位置を守り続けてきた彼ら。

この日も最新型であると同時に、いつも通りにカッコいいカサビアン。
“Empire”の問答無用感は、この2017年においても完全に有効で、オーディエンスは大興奮の渦だった。

(古河晋)

2日目の総復習レポは明日更新予定。「SUMMER SONIC 2017」の余韻を楽しみながらぜひご覧ください。
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