タイラー・ザ・クリエイター来日公演 @ 恵比寿リキッドルームのライブレポートが公開

タイラー・ザ・クリエイター来日公演 @ 恵比寿リキッドルームのライブレポートが公開

7月21日にニュー・アルバム『フラワー・ボーイ』をリリースしたタイラー・ザ・クリエイターだが、10月20日に恵比寿リキッドルームで行った来日公演のライブレポートが公開された。

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今年夏、4枚目となるソロ・アルバム『フラワー・ボーイ』をリリースしたばかりのタイラー・ザ・クリエイターによる、約2年ぶりのソロ公演。今回の来日中、たった一晩だけのプレミアムなライブということで、会場となった恵比寿リキッドルームには二十代を中心した熱狂的なファンが集まり、開演前から異様な熱気に包まれていた。そして、タイラーのバックDJでもあるDJ Tacoによる、LAのストリートスタイルな前座のDJプレイによって、さらにフロアの熱気はさらに高まっていく。

タイラー・ザ・クリエイター来日公演 @ 恵比寿リキッドルームのライブレポートが公開 - Photo by Masanori NarusePhoto by Masanori Naruse

予定時間を少し過ぎた頃、サイドMCであるJasper Dophinを伴って、タイラーが遂にステージに登場。アルバム『フラワー・ボーイ』のジャケットを再現したかのような巨大なヒマワリをバックに、タイラーは自らの武器であるその「声」の最大限に使って、巧みにオーディエンスをコントロールする。前作『チェリー・ボム』や前々作『ウルフ』からのヒット曲も挟みながら、やはり軸となっていたのは最新作『フラワー・ボーイ』で、“Boredom”、“911”、さらにタイラーのクルーがアグレッシブなダイブをかました“Who Dat Boy”など、緩急付けながらステージは展開していく。

タイラー・ザ・クリエイター来日公演 @ 恵比寿リキッドルームのライブレポートが公開 - Photo by Masanori NarusePhoto by Masanori Naruse

しかし、驚いたのは集まった観客の盛り上がりの凄さだ。比較的、外国人客が多かったとはいえ、ヒップホップのライブであれだけオーディエンスが歌詞を唄っているライブを観たのは、少なくとも日本では初めての経験だ。ラストは“See You Again”で締めくくり、1時間弱のステージは終わった。しかし、それが決して短かったとは思えないくらい、会場を訪れた誰もが十分すぎるほどの満足感を得られたであろう、まさにプレミアムな夜となった。
(TEXT: 大前 至)



ニュー・アルバム『フラワー・ボーイ』の詳細は以下。

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