「ツアー中ずっと思ってたんだけど――『9mmはシリアスで、ダークで、ヘヴィな曲やってんのに、なんで俺ずっと笑ってんだろう?』って。でも、音出してるだけで嬉しいんだよね」
そんな菅原卓郎の言葉が、この日のZepp Tokyoを満たしていたエモーショナルな熱量を明快に象徴していたと思う。
昨年の「太陽が欲しいだけ」ツアーのうち、滝善充の腕の不調により急遽アコースティック公演にスイッチした6会場にZepp Tokyoを加えた計7公演のツアー「BABEL on Life Line」のファイナル。
――ではあるのだが、この日の会場に渦巻いていたのは、滝不在の状況ながら最新アルバム『BABEL』をも血肉化してより強靭に鍛え上がった9mmの、「リベンジ」を遥かに超越した闘争心と躍動感だった。
『Waltz on Life Line』、『BABEL』のWネームを冠したツアータイトルの通り、その2作品の楽曲群越しにバンドの「最凶型」な最進化形がくっきりと浮かび上がってきて、驚きと喜びを禁じ得なかった。後日、改めてライブレポートで詳報します。(高橋智樹)
【速報】9mm「最凶型」のエモさと楽しさをツアーファイナルZepp Tokyoに観た
2017.11.03 21:20