ドナルド・フェイゲン、バンドの権利を巡りウォルター・ベッカーの遺産管理団体を訴える

ドナルド・フェイゲン、バンドの権利を巡りウォルター・ベッカーの遺産管理団体を訴える

ドナルド・フェイゲンスティーリー・ダンの権利を巡り、故ウォルター・ベッカーの遺産管理団体を訴えていることが明らかになった。

「Pitchfork」によると、今回問題となっているのは1972年にスティーリー・ダンのメンバー間で結んだ相互売買契約とのことだ。契約の内容は「時期に関わらず、バンドのメンバーが脱退もしくは亡くなった場合は、そのメンバーの割り当てを残りのメンバーで分ける」というもの。

初期の存命メンバーとして最後の2人となっていたウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンだが、ベッカーの死から4日後、ベッカーの遺産管理団体からフェイゲンのもとに1972年当時にメンバー間で交わした相互売買契約は「効力・影響力ともになし」との書面が送られてきたのだという。

当時の契約に則ればベッカーの割り当ては9月の死去によって消失し、最後の存命メンバーとなったフェイゲンにすべての利益・権利が分配されるということになる。しかし遺産管理団体側は妻のデリアが割り当ての50パーセント、つまりベッカー本人と同等の権利を有すると主張しているのだという。

フェイゲン側はこれに反論し、相互売買契約が正当なものであるとした上で、自身がスティーリー・ダンのバンド名の所有者であり、バンドに関わるすべての権利を有していると主張。

ベッカーの遺産管理団体がスティーリー・ダンのウェブサイトの管理を独占しているとも訴えている他、フェイゲンへのアルバムの収支報告などを怠っていたことなどを理由にバンドのマネジメント会社Nigro, Karlin, Segal, Feldstein & Bolno(NKSFB )も告訴。これらを合わせて、総額100万ドル(約1億1000万円)以上の損害賠償を求めている。
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