ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは? - ©2017「ナオト・インティライミ冒険記2」製作委員会©2017「ナオト・インティライミ冒険記2」製作委員会


まさに「冒険記」というタイトルがぴったりの映画だった。もともとバックパッカーとして世界各地を放浪してきたナオト・インティライミが、自分の原点に戻るために世界19ヶ国の旅に出たドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2』。11月23日に公開された前編では、モザンビークやタンザニアなどアフリカ各地をまわり、現地の人や音楽に触れることでかけがえのない体験をするナオトの姿が描かれている。

日本で制作やツアーに明け暮れるナオトが「旅に出る」と言えば、何か音楽とかけ離れた場所に感動を探しに行くのでは?と思ったが、世界のどの場所でもナオトが求めたのは音楽だった。アフリカ各地で現地のミュージシャンに混じってセッションをしたり、タンザニアで繰り広げられた音楽フェス「Sauti za Busara」から刺激を受けたり、10時間を超える車での移動では昔の自分の楽曲を聴いてみたり。街のいたるところで自然発生的に鳴る音楽にも敏感に反応して未知の音楽を楽しむ姿からは、その旅が音楽を忘れるためのものではなく、音楽の喜びを再発見するためのものだということを思い知る。

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

映画を観ていると何よりも驚かされるのは、ナオトの人並み外れたコミュニケーション能力の高さだ。持ち前の人懐っこい笑顔とフレンドリーなキャラクターで現地の人たちとあっと言う間に友だちになる。ナオトの周りには常に子どもたちの笑顔が溢れていた。

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

ナオトがある部族の音楽に触れる印象的な場面がある。最初はイスに腰をかけてその部族の演奏を聴いているのだが、途中で自らイスをどけて、集まった子どもたちと同じように地べたに座って音楽に身を委ねるのだ。些細なシーンだったが、「ああ、これがナオトのスタンスなんだな」と思った。決して「日本からきたお客さん」にはならず、地元の人たちに溶け込むことで、その土地の音楽や生き方にもリスペクトを表す。やがてナオトが「音楽とは誰のためにあり、何のために鳴らされるものだったか」を取り戻していく旅の道のりは、同時に私たちにとっても音楽は何なのかを改めて考えさせてくれるものにもなっていた。

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

ナオト・インティライミが19ヶ国を巡る旅で確かめた音楽がかけがえのないものである理由とは?

音楽に限らず、全ての表現はそれを生み出す人の生き方や見聞きしてきた経験が映し出されるものだと思う。この映画を観ることで、ナオト・インティライミが生み出す音楽が、なぜあれほどポジティブなエネルギーを放つのか、その所以を強く感じられるはずだ。

なお、アフリカを飛び出して、ヨーロッパ、アメリカへと進む旅の続きが描かれる映画の後編は来年1月5日(金)に公開となる。(秦理絵)

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