とは言え、ステージ上の彼らはまったく安全運転じゃなかった。もしかすると大きなステージの方が、メンバー同士で距離に気を遣うぶん、ぴったりと噛み合った演奏になるんじゃないだろうか。距離が近いと安心感があるせいか、4人が思いっきり自由度高く暴れまわっていて手に負えない。とてもスリリングなバランスの上でロックしている。
大人になりかけたトラの兄弟がじゃれあってるみたいで、ほとんど音の乱闘なのである。ああそうだった、KEYTALKを初めて観たときって、こんなふうに楽しいけど4人のスキルが何か凄味を感じさせるところがあった。アンコールなしの「灼熱のセトリ」20曲は最高。後日公開のライブレポートに、しっかり書きます。(小池宏和)