第75回を迎えたゴールデン・グローブ賞の授賞式が、現地時間1月7日に開催された。
作品賞や主演女優賞など最多4部門を受賞したのは『スリー・ビルボード』で、最多7部門にノミネートされていたギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』は監督賞と作曲賞を受賞する結果となった。
また、長年に渡り映画界に貢献した人物に贈られる「セシル・Ｂ・デミル」賞をオプラ・ウィンフリーが受賞。これは黒人女性として初の快挙となり、受賞後のスピーチでオプラは「夜明けは近い」とコメントした。
なお、今回の授賞式に参加した女優・俳優たちの多くは黒の衣装を着用。これは「Times Up（時間切れ）」というセクシャル・ハラスメントを糾弾するムーブメントへの賛同を示すもので、プレゼンターのコメントや受賞者らのスピーチのほとんども昨今のハリウッドのセクハラ問題に言及するものとなった。
主要部門の受賞結果は以下の通り。
〈映画部門〉
「Best Director」
ギレルモ・デル・トロ（『シェイプ・オブ・ウォーター』）
「Best Original Score」
アレクサンドル・デスプラ（『シェイプ・オブ・ウォーター』）
ジャンル：ドラマ
「Best Motion Picture」
『スリー・ビルボード』
「Best Performance by an Actress」
フランシス・マクドーマンド（『スリー・ビルボード』）
「Best Performance by an Actor」
ゲイリー・オールドマン（『ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男』）
ジャンル：ミュージカル／コメディ
「Best Motion Picture」
『Lady Bird』
「Best Performance by an Actress」
シアーシャ・ローナン（『Lady Bird』）
「Best Performance by an Actor」
ジェームズ・フランコ（『The Disaster Artist』）
＜TV部門＞
ジャンル：ドラマ
「Best Television Series」
『The Handmaid's Tale』
「Best Performance by an Actress」
エリザベス・モス（『The Handmaid's Tale』）
「Best Performance by an Actor」
スターリング・K・ブラウン（『THIS IS US 36歳、これから』）
ジャンル：ミュージカル／コメディ
「Best Television Series」
『The Marvelous Mrs. Maisel』
「Best Performance by an Actress」
レイチェル・ブロズナハン（『The Marvelous Mrs. Maisel』）
「Best Performance by an Actor」
アジズ・アンサリ（『マスター・オブ・ゼロ』）
限定シリーズ／TV映画
「Best Television」
『ビッグ・リトル・ライズ』
「Best Performance by an Actress」
ニコール・キッドマン（『ビッグ・リトル・ライズ』）
「Best Performance by an Actor」
ユアン・マクレガー（『ファーゴ』）
すべての受賞結果はゴールデン・グローブ賞の公式サイトに掲載されている。
