さいたまスーパーアリーナでの競演は、その答えをはっきりと感じた一夜だった。
同じ時代を共にしてきて、お互いのバンドのこともそれぞれの形で意識してきた3組だと思うが、男気とリスペクトとプライドがぶつかり合いつつも、エレファントカシマシ、スピッツ、Mr.Childrenそれぞれの音楽の世界は全く不可侵のもので、このバンド、このメンバーでしか生み出さないものであることが1バンド終わるごとに証明されていった。
アンコールでの、3バンドのメンバー全員が共にステージに立っての“ファイティングマン”はもはや奇跡。
こんな風に過去も未来もなく音楽を追求し続けているバンドがいるから、僕は一生音楽を好きでいるのだと思うし、音楽がもたらしてくれるものに恩返しするように生きるのだと思う。
こんな、ありえない場を作ってくれたエレファントカシマシに心から感謝せずにいられない。(古河晋)