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    ジョン・ライドンが日本へ感謝したその理由とは?「俺の右腕として、相撲の力士みたいに百万力で頼りになるよ」

    ジョン・ライドンが日本へ感謝したその理由とは?「俺の右腕として、相撲の力士みたいに百万力で頼りになるよ」 - 『rockin'on』2018年8月号より『rockin'on』2018年8月号より

    先日開催されたジャパン・ツアーを成功させ、7月20日には結成40周年を記念したボックス・セット『ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン(ソングス・フロム・ザ・ハート)』のリリースも控えているパブリック・イメージ・リミテッド

    『ロッキング・オン』8月号では、パブリック・イメージ・リミテッドよりジョン・ライドンに行った最新インタビューを掲載している。

    まずは、今回のボックス・セットはどんなきっかけや経緯があって実現したのか。ジョンは以下のように答えた。

    そもそもこういうことを俺の方から提案するなんてことは過去に一度もないし、自分から記念するなんて思うはずがない(笑)。でもな、40年やってきて、よく頑張ったねって誰かにねぎらわれたら、そりゃあ、「どうもありがとう」って言うよ。そういう単純なことさ。


    また、ライブをやり続けていることでこれまで発表してきた楽曲の音源を聴き返す作業は常に行っているというジョン。今回のボックス・セットもそうしたいつもの作業の一環として制作されたのか、と訊かれると以下のように述べた。

    いや、だから、これはひとつの記念だということなんだよ。40年にわたる真剣で精力的な活動を称えるものなんだ。このことに、一般のみんなにも気づいてもらいたいなということなんだ。そして、それはまた、日本でライブをやりたいということを見据えたものでもあるんだよ。

    日本は俺たちにとって世界中でも一番好きな国のひとつだからね。それはPiLを理解してくれる人たちが常にいたからなんだ。それもかなり初期のうちからね。どんな国よりもその点、日本は進んでたんだ。日本では『フラワーズ・オブ・ロマンス』がちゃんと聴かれたんだからな。これはすごいことなんだよ!

    レーベル(ヴァージン)自体がこのアルバムを拒絶して、リリースを拒否しようとしたくらいなんだから。だから、「日本よ、ありがとう」ってことだ。あんたたちは俺の右腕として、相撲の力士みたいに百万力で頼りになるよって(笑)。


    さらに、パブリック・イメージ・リミテッドは昔よりも今の方がはるかにクリエイティブで優れているとインタビューで語っていたことについて、どういう面で今の方が昔よりも優れていると考えているか。ジョンは以下のように答えた。

    (中略)今は完全に自立して活動しているし、なんの縛りもない自由な状況でやっているから、自分たちが好きなように、オープンで自由に行動できる。

    (中略)バンドで活動するというのは、極めて感情的な経験だからなんだ。これは本当に、本当に、真剣に言ってることなんだからな! そして、よそ者が自分の耳に嘘偽りを囁くことで、それがネガティブな影響となってくるんだ。

    これまでのメンバーの間では、そういうことが何度か現実に起きたんだよ。そうやってそいつらのエゴが膨らんでしまって、もっと大きな真実に耳を傾けなくなってしまったんだ。


    インタビューではそのほか、パンク・ムーブメントに続けて中核的な存在としてシーンを牽引したジョンがポスト・パンクを語る場面や、その独特な「声」について感じていることなどを語っている。

    まもなくリリースされるボックス・セットが、いかにバンドにとって、ひいてはジョン・ライドンにとって重要な作品なのか。怖いものなしに言葉を吐き出すインタビューの全文は『ロッキング・オン』8月号をチェックしてほしい。



    ジョン・ライドンへのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。
    ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

    ジョン・ライドンが日本へ感謝したその理由とは?「俺の右腕として、相撲の力士みたいに百万力で頼りになるよ」 - 『rockin'on』2018年8月号『rockin'on』2018年8月号
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