サンボマスターの熱さの秘密が、大泉洋からの質問で明かされた『SONGS』について

サンボマスターが、先日放送されたNHK『SONGS』に初登場。「サンボマスターのロックンロールの熱はどこから来ているのか?」をテーマに、インタビューとスタジオライブが届けられた。

サンボマスターと言えば、メンバーが大学の同じ音楽サークルの仲間ということで、東洋大学の朝霞キャンパスや、学生時代の思い出の喫茶店を訪問。そこで、同じく大学の仲間でTEAM NACSを結成した大泉洋からの質問に答える形で番組が進行していく。

序盤、「歌詞に対するこだわり」について問われ「かっこつけないこと」と回答していたが、この言葉の通り3人はどんな質問に対しても素直に、正直に、飾らないシンプルな言葉を返していた。もしかすると、サンボマスターの楽曲やライブパフォーマンスだけを知っている人が観たら意外に思ったかもしれないくらい「熱血感」みたいなものはない。その代わり「夜中に書いたラブレターを次の日に呼んで、恥ずかしく思ったらそのラブレターは出すべき」、「ロックンロールは『それでいいよ』っていう音楽。命の肯定」、彼らから出たそんな言葉たちには、やさしさから生まれる強さが滲んでいた。

サンボマスターの「熱さ」は「あなた」ありきのもので、彼らはロックンロールを使ってリスナーに「熱になる元」を届ける使者なのだ。“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”、新曲“輝きだして走ってく”に続き披露された“ラブソング”のスタジオライブを観ていて、そう思った。暖色ライトの中、大切なものを包み込むように、そして時には力強く絶叫する山口隆(唄とギター)の姿に、観た人それぞれが何かを感じたことだろう。それは絶対に、マイナスな感情ではなかったはずだ。サンボマスターのロックンロールを信じたい、改めてそう実感させられる放送回だった。(渡邉満理奈)
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