『この世界の片隅に』第3話で感じた、日常への愛しさと共に感じる苦しさの理由
2018.07.30 14:30
ドラマ『この世界の片隅に』第3話、呉での暮らしが落ち着き、すず(松本穂香)の日常が始まった。家族もご近所さんもいい人、周作(松坂桃李)は何をしててもカッコいい。些細なことで悩めるのも、毎日が幸せだからこそ。でも、空襲警報は鳴り物資は減る。そして、周作との関わりが気になるリン(二階堂ふみ)も、すずへ幼馴染以上の気持ちを抱く哲(村上虹郎)も魅力的だ。物言いがきつい周作の姉・径子(尾野真千子)も何かと世話を焼いてくれて憎めない。苦難が待ち受けるであろう中、夫婦を取り巻く愛すべきキャラクターたちのドラマが重奏的に展開していくのが楽しみであり、ちょっと苦しい。(川辺美希)