『この世界の片隅に』第3話で感じた、日常への愛しさと共に感じる苦しさの理由

ドラマ『この世界の片隅に』第3話、呉での暮らしが落ち着き、すず(松本穂香)の日常が始まった。家族もご近所さんもいい人、周作(松坂桃李)は何をしててもカッコいい。些細なことで悩めるのも、毎日が幸せだからこそ。でも、空襲警報は鳴り物資は減る。そして、周作との関わりが気になるリン(二階堂ふみ)も、すずへ幼馴染以上の気持ちを抱く哲(村上虹郎)も魅力的だ。物言いがきつい周作の姉・径子(尾野真千子)も何かと世話を焼いてくれて憎めない。苦難が待ち受けるであろう中、夫婦を取り巻く愛すべきキャラクターたちのドラマが重奏的に展開していくのが楽しみであり、ちょっと苦しい。(川辺美希)

『この世界の片隅に』第2話を観て、嫁いで1ヶ月、すずの恋がやっと始まった
大事なのは、大切にすること――すず(松本穂香)の祖母(宮本信子)の言葉が後を引く、ドラマ『この世界の片隅に』第2話。毎日を大切に生きるすずのルーツを見た。嫁いで1ヶ月、すずは足の悪い義母(伊藤蘭)への気遣いや小姑(尾野真千子)の出戻りと試練に直面し、実家に戻る。うろたえる周作(松坂桃李)をはじめ、…
『この世界の片隅に』第2話を観て、嫁いで1ヶ月、すずの恋がやっと始まった
『この世界の片隅に』初回放送で感じたドラマ版ならではの時間の流れ方について
7月15日にスタートした連続ドラマ『この世界の片隅に』。岡田惠和による脚本と久石譲の音楽に乗せて、すずのどんな状況も淡々と生き抜く強さと、人々の心の震えが丁寧に、美しく綴られた。 第1話で描かれたのは、松本穂香演じるすずの幼少期から、呉の周作(松坂桃李)のもとへ嫁ぐまで。ドラマはコミックや映画に…
『この世界の片隅に』初回放送で感じたドラマ版ならではの時間の流れ方について

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