『この世界の片隅に』初回放送で感じたドラマ版ならではの時間の流れ方について

7月15日にスタートした連続ドラマ『この世界の片隅に』。岡田惠和による脚本と久石譲の音楽に乗せて、すずのどんな状況も淡々と生き抜く強さと、人々の心の震えが丁寧に、美しく綴られた。
第1話で描かれたのは、松本穂香演じるすずの幼少期から、呉の周作(松坂桃李)のもとへ嫁ぐまで。ドラマはコミックや映画に比べて時間がゆったりと流れる。すずたちの体温を感じながら、ともに歩むように物語を味わえるのはドラマの表現ならではだ。あからさまに嫁を嫌う小姑(尾野真千子)の登場にも胸が騒ぐ。2話以降、時代は進み戦況は悪化していくが、しばらくはホームドラマとしての楽しみ方も期待できそうだ。(川辺美希)

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