イスラエルの音楽フェスティバル「Meteor Festival」に出演することを発表したラナ・デル・レイだが、親パレスチナ派の活動家やピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズからの反発を受け、自身の決断を改めて主張している。
ラナ・デル・レイは、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ、ロード、レディオヘッドなど、以前からイスラエルで公演を行なうアーティストに公演中止を働きかけてきたイスラエルへの文化的なボイコットを訴える団体によって、自身初となるイスラエル公演をキャンセルするよう要請を受けていた。
イスラエル公演を行なうというラナの決断を受け、ロジャー・ウォーターズは現地時間8月21日、自身のFacebookページにて、彼女に宛てた以下のような公開書簡を発表した。
「間違いなくイスラエルの主催者側が多額の出演料を払うのだろう、彼らはそうすることで有名だが、それは、君の人生の転機となる瞬間を逃して、困っているパレスチナ人の兄弟姉妹を見捨てるのに見合う対価だろうか?」
ロジャー・ウォーターズのこの投稿がアップされて間もなく、ラナは再び声明を発表。そこで彼女はウォーターズに応え次のように綴っている。
なお、ラナは「Meteor Festival」への出演を発表した際、イスラエルへの文化的かつアカデミックなボイコットを求める団体「PACBI(Palestinian Campaign for the Academic and Cultural Boycott of Israel)」などからの反発を受け以下のような声明を発表していた。
「そこにいるキッズのために、愛に溢れるエネルギーを持って平和をテーマにパフォーマンスをするという意図で参加を決めました。同意してもらえないとしても納得です。私には双方の言い分がわかります」
「思い出していただきたいのは、テルアビブでパフォーマンスすることは、政治的声明でも当地の政治に関与することでもないということです。それは、ここカリフォルニアで歌うことが、現政権の見解や時に非人道的な政府の行為と私自身の意見が一致しているわけではないのと同じことです」
ラナ・デル・レイは、2014年に初のイスラエル公演を予定していたものの、当時は結果的に中止することを選んでいたという経緯がある。
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