現地時間9月22日、ポール・サイモンがニューヨークでキャリア最後のライブを終えたことが分かった。この日ライブが行われた会場、フラッシング・メドウズ・コロナ・パークは、サイモンが幼少期から過ごした場所であるクイーンズに位置している。
「Consequence Of Sound」によると、サイモンはこの日、観客に向かって以下のようにコメントしていたという。
フラッシング・メドウズ・コロナ・パークで最後のライブを開催することになったのは、運命というよりは偶然だった。子供の頃、この公園まで自転車に乗って20分足らずのところに住んでいたんだ。
これは、お別れというよりはさようならを伝えるためのもの。これまで一緒に歩んできてくれてありがとう。楽しかったよ。
なお、「フェアウェル(さようなら)」ツアーの開催を発表した際、サイモンは以下のようなコメントを発表していた。
これまで何度も、自分のパフォーマンスのキャリアを適切なタイミングで終えようと決めた時、どんな感情を抱くことになるのだろうと想像したことがある。そして今、(その時が来て)その感情を味わっている。落ち着かない反面スカッとして、ある種の安堵感を覚えているのだ。
音楽を作ることはとても好きだし、私の声はまだまだ強さがある。バンドのメンバーも、確かな技術と才能あるミュージシャンたちの素晴らしい集まりだ。
私は、常に音楽のことを考えている。充実したキャリアを築いてこれたことはありがたいと思っているし、言うまでもなく、私の音楽に何かを見出し、感動してくれた観客のみなさんには何よりの感謝を伝えたい。
サイモンは今年の2月に「フェアウェル(さようなら)」ツアーとなる「Homeward Bound – The Farewell Tour」の開催を発表し、5月から同ツアーを行っていた。
9月には過去の作品群から本人が選んだお気に入りの10曲を再解釈したアルバム『イン・ザ・ブルー・ライト』をリリースしたサイモンだが、今後の活動予定については明らかにされていない。
フラッシング・メドウズ・コロナ・パークで開催された最後のライブのセットリストは以下。
America (Simon & Garfunkel song)
50 Ways To Leave Your Lover
The Boy in the Bubble
Dazzling Blue
That Was Your Mother
Rewrite
Mother and Child Reunion
Me and Julio Down by the Schoolyard (with Edie Brickell)
Rene and Georgette Magritte With Their Dog After the War (with yMusic)
Can’t Run But (with yMusic)
Bridge Over Troubled Water (Simon & Garfunkel song) (with yMusic)
Wristband
Spirit Voices
The Obvious Child
Questions for the Angels
The Cool, Cool River
Diamonds on the Soles of Her Shoes
You Can Call Me Al
Encore:
Late in the Evening
Still Crazy After All These Years
Graceland
Encore 2:
Homeward Bound (Simon & Garfunkel song)
Kodachrome
The Boxer (Simon & Garfunkel song)
American Tune
The Sound of Silence (Simon & Garfunkel song)