9月7日に17枚目のソロ・スタジオ・アルバム『エジプト・ステーション』をリリースし、今月末から11月にかけてジャパン・ツアーを行う予定のポール・マッカートニー。
『ロッキング・オン』11月号では、そんな何度目かの黄金期を迎えたポールへの最新インタビュー記事を掲載している。
ソロとしては実に36年ぶりに全米チャート「Billboard 200」で1位に輝いた『エジプト・ステーション』だが、その一風変わったアルバム・タイトルの由来について、ポールは以下のように答えている。
(中略)以前描いた『エジプト・ステーション』という絵のことを考えていた時で、「エジプト・ステーション? いい言葉じゃないか」と思ったんだ。アルバム・カバーとしてもおもしろそうだった。そもそも自分の笑顔のアップを載せる気はなかったから、これにしようと思った。
そこはある種の場所なんだ。神秘の場所。僕らが今いるのはエジプト・ステーション。そう名前をつけることで、自分達だけの場所になる。そういう発想さ。あとはそれを念頭に作業を進めた。ステーション、つまり駅のSE音でアルバムを始めたかった。『サージェント・ペパーズ』がコンサート・ホールの音で始まるように。
また、ポールは今年6月に放送された「カープール・カラオケ」に出演。番組内で故郷であるリバプールを舞台に様々な思い出の地を巡ったポールは、ジョンとの思い出を以下のように語っている。
ジョンと二人、空港沿いの道を自転車で走ったよ、着陸する飛行機を見に。その空港が今のジョン・レノン空港だ。あの頃に戻って「いずれここにお前の名前がつくんだ」って、教えてあげられたなら……。
そして、今年76歳となったポールには繰り返し見る夢が2つあるという。その夢について以下のように説明している。
ステージ、もしくはスタジオで失敗する夢。とにかく何かがうまく行かなくなる。演奏が最悪で、客がどんどん帰っちゃうとか。それはよく見る夢だね。でもいいんだ。おかげでジョンとジョージに会えるから、ある意味、いい夢なんだ。
もう一つはレコーディングの準備をしようとベースを抱えると、ベースに黒のガムテープがベタベタ貼られているっていう夢。そこで必死になってネックからガムテープを引っ剥がす。なんとも苛立つ夢だよ。
記事ではその他、ワーキング・クラス出身であるポールが今なお作品を生み出し、ライブ活動を続けるその原動力や、『エジプト・ステーション』の制作背景などについても語られている。
来日を目前に、ぜひ『ロッキング・オン』11月号でポール語録の数々を読み込んでほしい。
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