1位:『メタル・マスター』(1986年)
「Kerrang!」でエディターを務めるPaul Branniganは1位を選出するにあたり、個人的な意見の偏りがあることを認めつつも、『メタル・マスター』がメタリカの最高傑作ということだけでなく、史上最高のヘビーメタル・アルバムであることは間違いないと絶賛。“Battery”やタイトルトラックの“Master Of Puppets”、“Damage, Inc”、“Orion”は非の打ち所がないほど完璧だともコメント。この3rdアルバムが1986年3月にリリースされた時、「音楽史における金字塔的な作品」だと称賛されたという。また、メタル界を覆すパワーを秘めた比類なき不滅の傑作として、後世に語り継がれるだろうと称している。
2位:『メタル・ジャスティス』(1988年)
このアルバムは、「『メタル・マスター』をリアルタイムで買えなかった若者が、メタリカの最高傑作だと思うアルバム」だとも言われているという。ベースの音が欠いていることが気になるが、よりサウンドが激しく重くなっているとのこと。ジェイムズ・ヘットフィールドは迷宮にどんどん迷い込んでいくようなリフを演奏し、ラーズ・ウルリッヒは生涯最高のパフォーマンスを見せていると絶賛。オープニングナンバーの“Blackened”からラストの“Dyers Eve”まで、ほとんど弱点はないと評している。
3位:『ライド・ザ・ライトニング』(1984年)
このメタリカの2ndアルバムは作曲、ダイナミズム、ミュージシャンシップや作詞面の成熟度においても、1stアルバム『キル・エム・オール』の野性味のある攻撃的なサウンドから大きな進歩を見せているという。1stアルバムのときはベーシストのクリフ・バートンとギタリストのカーク・ハメットが加入する前にに作曲が終わっていたが、『ライド・ザ・ライトニング』ではクリフが6曲以上にわたり共同で作曲を手掛けていることを考えると、メタリカが2ndアルバムで大きな躍進ぶりを見せたのは、クリフに負うところが大きいと言えるかもしれないとコメント。同作が「メタリカを定義するアルバムだ」と主張するファンが大勢いるとも紹介されている。
4位:『キル・エム・オール』(1983年)
メタリカのデビュー・アルバムはダイアモンド・ヘッドとモーターヘッドの影響を感じさせながらも、どのバンドの物真似にも聞こえないとコメント。プロダクションの質は少し悪いが、メタリカの初期の曲における圧倒的なパワーとスピードは魅力的だと称している。
5位:『メタリカ』(1991年)
通称『ブラック・アルバム』と呼ばれる5枚目のアルバムはメジャー進出を果たした作品で、アルバムの半分以上がお馴染みの曲だ。本作はレッド・ツェッペリンの1stアルバムや、AC/DCの『バック・イン・ブラック』にも匹敵するアルバムだと絶賛している。
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