約15年の時を経て再び「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」が開催されることの素晴らしさについて

2019年8月5日。目に飛び込んできたニュースの第一印象は「まさか!?」だった——「NANA-IRO ELECTRIC TOUR、約15年ぶりに開催」。参加バンドはASIAN KUNG-FU GENERATIONストレイテナーELLEGARDEN。昨年ELLEGARDENが復活してから、この3バンドの対バンを熱望していた人も多いと思う。音楽性や年齢は微妙に違うところもあるが、お互いをリスペクトしていることがリスナーにも知られている、00年代の日本のロックシーンを象徴する3バンド。私も、彼らと世代が近いということもあり、「僕らには、アジカンがいる、テナーがいる、エルレがいる」と言いたくなる、誇りのようなものを勝手に感じてきた。

この3バンドが再び対バンするというだけでも嬉しいことなのだが、なお且つ今回は大阪・愛知・横浜をまわるツアーであり、そのタイトルは「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」だという。この驚きと喜びは、もう「まさか!?」としか言いようがない。しかし、この3バンドのツアーに感激しつつも「で、そのNANA-IRO ELECTRIC TOURって何ぞや?」と思った人も少なくはないだろう。なんせ約15年ぶりなのだから。

「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」とは、2003年、2004年に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが中心となり、ストレイテナーと共に行っていた対バンツアーである。なお、2003年といえば、ASIAN KUNG-FU GENERATIONは1stフルアルバム『君繋ファイブエム』を、ストレイテナーはメジャー1stシングル『TRAVELING GARGOYLE』をリリースした年。まさに、これから!という時期に彼らは「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」に、椿屋四重奏ART-SCHOOLPENPALS、そしてELLEGARDENなどといったライブハウスを賑わせていたバンドを招いて全国を行脚した。

音源やワンマンライブではないものの、ツアータイトルや対バンのセレクトも含めて、彼らの表現のひとつのように感じられた「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」。このツアーから、ELLEGARDENの名曲“虹”が生まれたというエピソードもあるが、それほどまでに参加バンドの感性を刺激したというところも頷ける。さらに今、振り返ってみると、00年代前半の「ライブハウスの七色の輝き」が、見事にパッケージされていたような気もするのだ。

とは言え、今回のツアーが、単なる仲良しツアーでも懐かしツアーでもないことは、この3バンドを知っている人ならばわかるはずだ。あの「ライブハウスの七色の輝き」を、2019年の今、アリーナ級の会場で見せるということは、ひとつのチャレンジでもあると思う。「あの頃があって、それからがあって、今、そして未来」という3バンドそれぞれの物語が交差するであろう3日間。胸を高鳴らせて待っていたい。(高橋美穂)

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