ザ・フーが、約13年ぶりとなるニュー・アルバム『WHO』を11月22日(金)にリリースすることを発表、さらに同アルバムより新曲“Ball and Chain”を先行公開した。
同アルバムは、今年の春から夏にかけロンドンとロサンゼルスでレコーディングが行われたという。ピート・タウンゼントとノエル・ギャラガーやオアシスなどを手掛けるデイヴ・サーディが共同プロデュースを務め、ロジャー・ダルトリーのソロ作『アズ・ロング・アズ・アイ・ハヴ・ユー』をプロデュースしたデイヴ・エリンガがボーカル・プロダクションを担当した。
アルバムにはピートとロジャーの他、ザック・スターキー(Dr)、ピノ・パラディーノ(B)といったお馴染みのメンバーに加え、サイモン・タウンゼント(G)、ベンモント・テンチ(Key)、カーラ・アザー(Dr)、ジョーイ・ワロンカー(Dr)、ゴードン・ギルトラップ(G)も参加しているそうだ。
アルバムのジャケットは、ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のデザインで有名なサー・ピーター・ブレイクが担当。なお、同アルバムのジャケットは現地時間9月12日、ニューヨークのPaceコンテンポラリー・アート・ギャラリーのオープニングで発表されたとのこと。
ロジャーとピートは、ニュー・アルバムについてそれぞれ以下のようにコメントしている。
1973年の『四重人格』以来、最高のアルバムを作り上げたと思う。ピートは衰え知らずで今も素晴らしいソングライターであり、相変わらず斬新だ。(ロジャー・ダルトリー)
このアルバムはほぼ全曲が昨年書いた新曲で、例外は2曲だけ。テーマは無し、コンセプトも無し、ストーリーも無し、ただ私(と弟のサイモン)が、歌声を新たに蘇らせたロジャー・ダルトリーに刺激とやりがいと展望を与えようと書いた曲を集めた。
ロジャーも私も今となっては老人だ、どう考えても。だから私はロマンスとは、できるなら郷愁とも距離を置くようにした。誰にもきまりの悪い思いはさせたくなかった。思い出なら問題ない。そして中には、現状の一触即発な有様に言及した曲もある。
私は2018年の夏に自宅のスタジオで新旧様々な楽器を用いて全曲のデモを改めて作った。ザ・フーとしては2019年3月にレコーディングを始めて今、8月の終わりに完成した。これでなんとかLPの、もしかしたらカセットも……11月のリリースに間に合ったよ。(ピート・タウンゼント)
●リリース情報
ザ・フー
『WHO』
2019年11月22日(金)発売予定
CD: UICP-1197 / ¥2,600(税抜)+税
日本盤のみSHM-CD仕様
https://umj.lnk.to/TheWho_NewAlbum