単独のアーティストによる複数楽曲が本編に使用されるのはポケモン映画として初の試みとなる。岡崎は大のポケモン好きと知られ、TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』(2016年11月~2019年11月まで放送)では、オープニングテーマとエンディングテーマの両方を担当したが、劇場版アニメのテーマソングのプロデュースは自身にとっても初となる。
今回、岡崎が書き下ろしたいくつかの楽曲では、映画のシーンに相応しいと考えるアーティストをボーカリストとしてフィーチャリングしているという。メインテーマである“ふしぎなふしぎな生きもの”では、トータス松本(ウルフルズ)が歌唱していることが明らかとなった。「『親子がテーマの楽曲を書きたい」』と思ったときに真っ先に浮かんだ『理想の父親像』がトータス松本さんだった」と語る岡崎体育の熱烈なラブコールにより今回のコラボレーションが実現したとのことで、映画の世界観に優しくも強く寄り添った楽曲に仕上がっているという。
また、ポケモン公式YouTubeチャンネルにて最新の予告映像が解禁されており、メインテーマの一部を聴くことができる。 なお、その他のテーマソング(楽曲)も、今後順次発表される。
ポケモン映画は1998年の『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』から始まり、今年で23作目を迎える。最新作『劇場版ポケットモンスター ココ』は、当初7月の公開が予定されていたが公開延期となり、新しい公開日として12月25日(金)が発表された。今回はジャングルを舞台に、ポケモンに育てられた少年・ココと、ココを育てたポケモン・ザルードの親子の姿を描いた絆の物語となっているという。ポケモンと人間の狭間で揺れ動く10歳の少年・ココ役には上白石萌歌、森で見つけた人間の赤ん坊を森の掟を破って育てる幻のポケモン・ザルードを中村勘九郎が演じる。
【岡崎体育 コメント】
学校の友達と映画館で『ミュウツーの逆襲』をワクワクしながら観てたポケモン大好き少年の僕。
20年以上の時が経ち、ポケモン大好き少年は気がつくと映画に携わる側になるというふしぎな体験をしています。プレッシャーや苦悩もありましたが、矢嶋監督をはじめ、素晴らしいスタッフやアーティストの方々と一緒に作品を作っているという喜びがいつも僕の背中を押してくれました。
将来、この映画を観た子どもたちの中に、僕みたいなふしぎな体験をする子がいてくれることを願っています。
【トータス松本 コメント】
岡崎体育君は前からおもしろいと思っていた。
だから、歌ってくれと頼まれてすぐ引き受けた。そしたらポケモンの、グッとくる歌だった。
そうかなるほど、おれを呼んでくれたのはそういう訳だったのかと、張り切ってスタジオへ行って、
なるべく岡崎君の期待に添えるように頑張った。
世のお父ちゃんはみんな、岡崎君に泣かされると思います。
【矢嶋哲生監督 コメント】
脚本の前段階からアーティストの方に参加してもらって作品を作るのは、僕自身も初めてでした。しかし、岡崎体育さんと打合せを重ねていて、岡崎さんは僕の脚本に込めたい想いをたくさん汲み取ってくださったので、期待しかなかったです。完成した“ふしぎなふしぎな生きもの”はまさにイメージ通りでした。そして優しくて力強いトータス松本さんの歌声が入ったことで、この映画に欠かせない楽曲となりました。これから発表される他の楽曲も素晴らしい曲ばかりなので、ファンの皆さんに早く聴いてもらいたいです。
●映画情報
『劇場版ポケットモンスター ココ』
2020年12月25日(金)ロードショー
特別出演:上白石萌歌、山寺宏一、中川翔子、中村勘九郎
声の出演:松本梨香(サトシ)、大谷育江(ピカチュウ)
林原めぐみ(ムサシ)、三木眞一郎(コジロウ)、犬山イヌコ(ニャース)
堀内賢雄(ナレーション)
メインテーマ:岡崎体育“ふしぎなふしぎな生きもの featuring vocal トータス松本(ウルフルズ)”(SMEレコーズ)
原案:田尻 智
監督:矢嶋哲生
脚本:冨岡淳広、矢嶋哲生
アニメーションプロデューサー:加藤浩幸
キャラクターデザイン:丸藤広貴
総作画監督:丸藤広貴・西谷泰史
音響監督:三間雅文
音楽:岡崎体育
アニメーション制作:OLM
製作:ピカチュウプロジェクト
配給:東宝
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