メジャーでないミュージシャンのストリーミングによる年収は? その結果が明らかに

メジャーでないミュージシャンのストリーミングによる年収は? その結果が明らかに

最近は、SpotifyやApple Musicなどストリーミング・サービスで音楽を視聴したり、ダウンロードするのが主流となっているが、メジャーではないミュージシャンは、ストリーミングで年にどれぐらいの収入を得ているのだろうか?

その結果が最新の調査で明らかとなったので紹介する。

FAR OUT」によると、ソングライターやミュージシャンを支援する英団体「The Ivors Academy」と音楽組合「Musicians’ Union」が所属メンバーにアンケートを取り、ストリーミングによる年収を調査。

その結果、2019年にストリーミングによる収入で、200ポンド(約2万8000円)以上を受け取ったメジャーではないミュージシャンやアーティストは、わずか18パーセントであることが判明したという。

また、回答者の92パーセントが、「2019年の総収入のうちストリーミングで稼いだ額は5パーセント未満だ」と答えており、43パーセントの人が音楽だけで生計を立てられないのは、ストリーミング・サービスがアーティストに正当な額を支払っていないのが理由だと答えていたそうだ。

今回調査を実施したThe Ivors AcademyでCEOを務めるGraham Daviesは、この調査の結果により、インディ・アーティストが正しく評価されておらず、ストリーミング・サービスが生み出した利益の多くがメジャー・レーベルに流れ込みすぎていると主張。

現在、英政府はSpotifyやApple Music、Amazon Musicなどの大手ストリーミング・サービスを調査しているという。イギリスでの音楽ストリーミング・サービスにおける再生回数が1140億回を超え、10億ポンド(約1400億円)もの利益を生み出しているにもかかわらず、その音源を制作したアーティストが、その10パーセント強しか分け前を受け取っていない原因を調べているのだと報じられている。



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