ボブ・ディラン、『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集 (1980-1985)』を9月にリリース

pic by Ken Regan

ボブ・ディランが、ブートレッグ・シリーズの最新作『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集 (1980-1985)』を9月にリリースすることが決定した。CD5枚組のデラックス・エディション完全生産限定盤は9月22日(金)に、2枚組のスタンダード・エディションは9月15日(金)に、それぞれリリースされる。

同作は、アルバム『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』制作時のアウトテイクを含む54の完全未発表曲をCD5枚組のパッケージにまとめられたもの。また、ハイライト曲を収めたCD2枚組、LP2枚組(輸入盤のみ)のセットでもリリースされるという。

今回のリリースに先駆け、収録曲の“トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)”の配信がスタートしている。

デラックス・エディション(CD5枚組)には、ボブ・ディランが1980年から1985年にかけて残した57の貴重なレコーディング作品が収められていて、そのうちの54曲は、これまでいかなるフォーマットでも公開されてこなかったものだという。

既発表3曲のうちの2曲は『ショット・オブ・ラブ』録音時のアウトテイク、“レット・イット・ビー・ミー”と“ドント・エバー・テイク・ユアセルフ・アウェイ”。前者は“ハート・オブ・マイン”インターナショナル7インチ・シングルのB面、後者は『ハワイ・ファイブオー : オリジナル・ソングズ・フロム・ザ・テレヴィジョン・シリーズ』で発表されていた。

そして3曲目は、『インフィデル』のアウトテイクで、フル・フォースをフィーチャーした“デス・イズ・ノット・ジ・エンド”。1988年発表の『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』に編集バージョンが収められていたが、『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』の発表によって、はじめてフル・バージョンで聴くことができるようになる。

今作のプロデューサーからの言葉によると、コレクションのために選ばれたオルタネート・バージョンはいずれも、これまでのブートレッグ・シリーズで公開されたトラックとはまったく異なるもの。

アルバムに添えられた言葉では「どのバージョンも、あの時期のボブ・ディランがたどった音楽の旅をしっかりと示すために選ばれたものだ」と明かされているという。

リリースの詳細は以下の通り。




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