フッキー「モリッシーは間抜け」

元ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーのベーシスト、ピーター・フックが、80年代には自分のバンドとザ・スミスの間に激しいライバル関係があったと話し、同じマンチェスター出身のモリッシーを「間抜け」と呼んでいる。

10月10日、書店「ボーダーズ」のブリストル店で初めての著作『ザ・ハシエンダ:ハウ・ノット・トゥ・ラン・ア・クラブ』のプロモーションを行ったフッキー。質疑応答の時間に、彼はこれまで一度もザ・スミスのファンだったことはないと話した。

「ザ・スミスを好きになるなんてとんでもないよ、奴らは俺たちのライバルだったんだからな。モリッシーはとにかく間抜けだよ! あいつにかかったらマーク・E・スミス(ザ・フォールのフロントマン)でさえ人気者に見えるんだからな。本当だぜ」

彼は続けて法律問題に関するモリッシーのやり方についてジョークを飛ばす。

「だがモザー(モリッシーの愛称)について俺の気に入っているところがあるとすれば、いつ誰が奴と法的な問題に陥ったとしても、そいつがその件について唯一口を利ける相手は奴の母親だってことだな! 本当にさ。だからみんな問題が勃発したらモリッシーの母親のところに行かなきゃならないんだぜ。そしたら彼女は最初にこう言うはずさ、『うちのスティーヴンはそんなことする子じゃありません!』ってな」

ニュー・オーダーの2007年の「解散」以来、元ザ・ストーン・ローゼズ/現プライマル・スクリームのマニ、モリッシーのザ・スミス時代のバンドメイトのアンディ・ルークとともに立ち上げた新プロジェクトのフリーベースに取り組んでいるフッキー。ブロック・パーティーのケリー・オケレケやリアム・ギャラガーがこのバンドのボーカルを務めるのではないかとの噂も流れたが、彼は正式なシンガーとして元へイヴンのゲイリー・ブリッグスを迎えたことを明かした。

この経緯について質問されると、彼は有名な友人たちの助けを借りようというマニの提案により、「インディー版『Xファクター』(イギリスのオーディション番組)」式のリサーチを行ったと語る。

「マニは『俺たち、誰だって知ってるだろ? リアムも、ケリーも、ティム・バージェスもさ。あいつらに頼もうぜ』と言った。それでたくさんの人間に依頼したが、正直なところ俺はちょっと忙しかったし、彼らの大半も本当に忙しかったし、捕まえられたのは3人だけだった。『ミスター・ナイス』の著者のハワード・マークスは世界基準の見事なラップを披露してくれた。ピート・ワイリーのパフォーマンスも素晴らしかったし、ティム・バージェスも1曲をやって、残った曲は俺が歌った」

「それからゲイリーが現れたからほっとしたよ。これで他の馬鹿野郎どもを相手にしないで済むんだからな! 1人のリード・シンガーだけでも難しいのにそれが9人にもなるとさ。マニは『誰かまだ活動を始めたばかりの奴を連れてきて、そいつをとっちめて鍛え上げてやろうぜ!』と言っていた。俺たちが今やっているのはまさにそういうことさ。でもゲイリーには言うなよ!」

フリーベースは現在、ゲスト・ボーカリストたちを迎えたEPのリリースを検討しているところで、その後、ゲイリー・ブリッグスとのアルバムを発表する予定だという。

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
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