自殺のマーク・リンカスにレディオヘッド、フレーミング・リップスら哀悼の意

3月6日に自らの命を絶ったスパークルホースのマーク・リンカス(http://ro69.jp/news/detail/31839)。この訃報に接し、レディオヘッドのコリン・グリーンウッドを始めとする多数のアーティストが哀悼の意を示している。

スパークルホースとは1996年にツアーを行い、1998年にピンク・フロイドの“ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア”を一緒にカバーしたレディオヘッド(この音源は現在NME.COMで試聴可能http://www.nme.com/news/sparklehorse/50120)。コリンはレディオヘッドのオフィシャル・サイトにこう書いている。

「マーク・リンカスが亡くなったという報せを聞き、とても悲しい。彼と彼のバンドは僕らと一緒にヨーロッパをツアーした。『OKコンピューター』の最初の頃だ。彼らは毎晩素晴らしかった」

「彼の最初の2枚のレコードは僕にとって非常に重要なもので、僕はツアーから彼の音楽を自分の人生に取り入れ、僕の友人たちの人生にも取り入れた。彼は穏やかな話し方をする男で、そこには僕がそれまで聞いたことのなかったオールド・サウスの慇懃さがあった。彼は僕にダニエル・ジョンストンの音楽と、ウエスト・ヴァージニアの作家ピンクニー・ベネディクトのことを教えてくれた。マークは美しい音楽を作り、演奏した。それを聴くことができる僕らは幸運だ。どうか安らかに」

デス・キャブ・フォー・キューティーのクリス・ウォラはTwitterにこう書いている。「冥福を祈るよ、マーク・リンカス。僕は君がいつか自分自身のことも優しく扱うようになってほしいといつも願っていた。君はたくさんのものを分け与えてくれたね」

フレーミング・リップスのスティーヴン・ドローズもTwitterを通じてこう語っている。「安らかに、マーク・リンカス。君は優しい魂の持ち主だった……マーク・リンカスは2003年に僕らとツアーをした。毎晩彼と僕は1杯のウィスキーと時折の笑いに彩られた静かな時間を過ごしたものだ。いい思い出だ」

亡くなる直前までレコーディングが進められていたスパークルホースのニュー・アルバム。この新作を共同制作していたスティーヴ・アルビニは、自身が運営するスタジオ「Electrical Audio」のオフィシャル・サイトにこう書いている。

「マークとは2、3週間作業しただけだったが、彼は僕がこれまで会った中でも最もオープンな、誠実で気取りのない人間だった。彼にはまったく警戒心というものがなく、自分の好きなものに対して熱意をもって取り組み、一緒に仕事をするミュージシャンたちには自由さの感覚を与えて創意を高め、十二分に力を発揮させた。彼に会うまでは彼の音楽について考えたことはあまりなかったけれど、こうしたセッションの中で彼は僕に強烈な印象を与え、僕は次に彼と会い、レコードを完成させることが楽しみで仕方なくなった」

「何がマークにこんな決断をさせたのかは分からないし、彼の死について誰かを納得させられるような言葉を僕は持っていない。ただ言っておきたいのは、彼はいい男で、彼のアートは本物だったということだ。これ以上に人に対して要求できることがそれほどあるとは僕には思えない」

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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