ワイクリフ・ジョン、ハイチの大統領選への出馬を考慮
2010.07.28 19:30
元フージーズのメンバーで、母国ハイチの復興に尽力しているワイクリフ・ジョンがハイチ大統領になるべく立候補を考えているという。
ワイクリフの家族が発表した声明によれば、ワイクリフは母国ハイチの大統領となるべく出馬をするべきかどうか熟慮しているところだという。
ハイチでは今年、大統領の選挙が11月28日に行われる。
「ワイクリフが母国とその若者にかける情熱と愛は無尽蔵なものです」とワイクリフの家族はスカイニュースに語っている。「しかし、ワイクリフがこの先政府の一員となるかどうかとは無関係に、ワイクリフはこれからもハイチの最大の支援者になるはずです。この先、なんかしらの判断がなされた場合にはただちにメディアでそのことを明らかにしていきます」。
ハイチでは大統領選への出馬は8月7日までに表明しなければならない。現職で一度再選しているルネ・プレヴァル大統領はハイチの法律によって今期限りで退任しなければならず、再選を狙うことはできないことになっている。
ただ、大統領選に出馬するためにはワイクリフは自身がハイチに通算5年間生活していたこと、そして、ほかの国の市民権を獲得していないことを証明しなければならない。ワイクリフは首都ポルトー=プランスの郊外で生まれたが、基本的にはニューヨークのブルックリンで育ったという生い立ちを送ってきている。
地震災害の前からハイチへのさまざまな支援活動を行ってきたワイクリフはハイチでは政治的な存在としても目されていて、今回の地震に際してはいち早く復興を支援するためのチャリティ・ライブなどを組織してきた。