4月に4年8ヶ月ぶりの単独公演を開催し、ライブでも完全復活を果たした鬼束ちひろ。一夜限りのプレミアム・ライブとして開催されたオーチャード・ホールでも演奏された新曲“蛍”が8月6日リリースされる。
≪時間よ止まれ この手に止まれ≫と静かに歌いだすこの曲は、まさに「鬼束ちひろの真骨頂」ともいうべき、静かだが強い強いエモーションを持った楽曲だ。 ≪蛍 この星を舞い上がれ 遠く近く照らして踊れ その一瞬が永遠だと 貴方は教えてくれたひと≫ 一瞬の命のあざやかさを祝福するこの歌は、まさに「一夜限りのプレミアム・ライブ」というコンセプトにぴったりだった。
既に報じられている通り、この“蛍”は8月公開の映画『ラストゲーム 最後の早慶戦』の主題歌でもある。太平洋戦争が激化し、バットを捨てて銃を持たなければならなくなった球児たち――。そんな彼らに「二度と戻れないかもしれない若者たちに生きた証を残してやりたい」と最後の早慶戦が行われる。時代を超えて輝く「青春」の姿を、“蛍”にたとえたこの曲は、だからこそ痛々しいほどの命のきらめきを放っている。昨年の復帰作“everyhome”以降、風通しのよいカントリー調やゴスペル風の広がりをもった楽曲が印象的だったが、これは久々に壮大なスケール感をもったバラードだ。 一方、カップリング“HIDE AND SCREAM”は、痛さと可愛さが同居するパーソナルな手触りをもった楽曲で、“蛍”と対照的だ。
また、このシングル発売日と同じ8月6日、オーチャード・ホールで行われたプレミアム・コンサートを完全収録したDVD『NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS』がリリースされる。発売と同時にチケットが即完したこのコンサート。ピアノと弦楽器というシンプルな演奏にのった彼女の歌に会場中がすすり泣いた白熱したステージで、新曲はもちろん“なごり雪”のカバーや“いい日旅立ち・西へ”、“月光”“眩暈”といったヒット曲も満載したセットリストも最高! とにかく必見の内容だ。
ROCK IN JAPAN FES.2008初出演も控えた鬼束ちひろ、ノリにのった彼女の現在地を見逃せない。(JAPAN編集部)
ニュー・シングル
『蛍』
8月6日発売
1.蛍
2.HIDE AND SCREAM
ライブDVD
『NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS』
[本編]
1.ARIA DA CAPO(ゴールドベルグ変奏曲より)[ピアノ独奏]
2.SUNNY ROSE[未発表新曲/アカペラ]
3.Cage
4.流星群
5.infection
6.眩暈
7.everyhome
8.なごり雪
9.You’ve got a friend
10.Angelina
11.MAGICAL WORLD
12.僕等 バラ色の日々
13.いい日旅立ち・西へ
14.Sign
15.私とワルツを
[アンコール]
16.月光
MC
17.蛍[未発表新曲]