クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム「2004年にバンドの解散を考えた」

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム「2004年にバンドの解散を考えた」

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのボーカルのジョシュ・オムは、04年にベースのニック・オリヴィエリをバンドから解雇した時点で、本当はバンドをやめるつもりだったことを明らかにした。

オリジナル・メンバーでもあるニックはジョシュとバンドへの取り組み方で意見が衝突したあと、04年1月にバンドを辞めさせられた。

「バンドのパーソナリティがいつか音楽をしのいでしまう日が来るんじゃないかって俺としてはずっと心配してたんだよね。もともとは高級レストランでいい席を取ってもらえる身分になりたくてバンドをやっていたわけじゃなくて、俺たちの音を単純に聴いてもらいたくてやってきたことだったからね」とジョシュはラジオDJのゼイン・ロウに語っている。

「俺はやっぱり音を評価してもらいたくてやってて、でも、ニックは本当のところなにを期待されているのかっていうところで混乱しちゃったんだろうな。よく言われてるように、ニックがパーティをやりすぎているから辞めさせたっていうことじゃなかったんだよ。飲んだり騒いだりって、そういうことを俺は止めやしないよ。自分の仕事をきちんとやってる限り、なんだっていくらやったって構わないんだよ。一生懸命やったら、飲んで騒ぐ権利があるんだから」

さらにジョシュはこうつけ加えた。「ルールは最初からあったわけだからね。黄金律を乱すなよっていう。つまり、人から自分の音楽が大好きだと言われた時、自分自身はたいしたことないんだってこと、自分がすごいんじゃなくて、自分のことなんて相手は知らないし、そういうことじゃないんだから、そこを錯覚するなよっていう。俺はやっぱり、自分のことはそう思わないからね」。

また、ニックが最後に参加したアルバムとなった03年の『ソングス・フォー・ザ・デフ』以降はバンドを解散させることも考えたが、新しい動機を見出すことに成功したのだとジョシュは説明している。

「何度ももうやめようって考えたんだよね。これまでやってきたことを大切にしたかったっていうか。でも、ある時点でこう考えたんだよ、『ある間違いがあったからって、それで全員にとっての終わりを意味するべきなのか。ある人の間違いのせいで、みんなもおしまいになるって、それって公平だろうか』ってね。だから、ニックとの決別を通して、俺はこの先も続けていく動機を発見したんだよ。あらためて純粋に音楽のためにやることにしたんだよね」

また、バンドとして6枚目のアルバムにも着手していくが、決して急いではいないとジョシュは説明する。

「まったく新しいバンドのように感じるんだよ。なんか、今だったらなんでも出来るように思えるんだよね」とジョシュは説明する。「だから、それをやってみようと思うんだよ。なんにもないところのど真ん中に行って、そこでバンドとしてしばらく過ごそうかなって考えてるんだ」。

また、今年でちょうどリリース10周年を迎え、再発されるセカンド『R指定』については、当初あまりにも評価が高かったことに驚いたことをジョシュは回想している。

「『R指定』を出した頃の俺たちはみんなにしっかり聴いてもらっているなんて思ってもいなかったんだよね。あれがNMEのレコード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた時、俺たちはちょうどオーストラリアでツアー中で、『NMEってなんだよ?』って感じで、アメリカの音専誌しか知らないから、まだ、NMEさえ知らなかったんだよね」とジョシュは説明する。「知らねえよ、そんなもんって粋がってたわけじゃなくてね、当時の俺たちは楽しくやるっていう原点に戻りたかっただけなんだよ。ライブをやって、そこで知り合った人たちとセックスがしたかったっていう。どの雑誌がうんたらかんたらってことはどうでもよかったんだよね」
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