アークティック・モンキーズのアレックス・ターナー、若気の至りに満ちたギター・バンドの登場を切望

2009年作 『ハムバグ』

新作『サック・イット・アンド・シー』が6月1日にリリースされるアークティック・モンキーズだが、ボーカルとギターのアレックス・ターナーは若いギター・バンドにぜひ「チャートをひっくり返すようなことをやってほしい」と呼びかけている。

アレックスはNMEとの取材中、ギター・ロックやギター・ミュージックの昨今の不振について訊かれると、次に来る大きな波は2005年の自分たちのように「ナイーヴな」若いギター・バンドかもしれないと語っている。

「誰もが次にくるデカいムーヴメントはすごいモダンで新しいサウンドになるはずだと思い込んでるけど、でも新鮮なサウンドを鳴らすにはギターを抱えたキッズ3人で充分だし、そんなにいろんなものは必要ないんだよね」とアレックスは語っている。「それにもうユーザーネームとパスワードが必要なタイプの音楽は巷に溢れちゃってるからね。でも、こういう大変化はまた起きてもらいたいもんだよ」。

アレックスは新作『サック・イット・アンド・シー』ではバンドも音楽的に新しい領域へと踏み出していることは認めながら、その分新しいバンドには自分たちがかつてやっていたことを代わりに担うチャンスもあるはずだと語っている。

「っていうのは、ぼくたちにとっては最初の頃のナイーヴさというのは2度と取り戻せないものだからなんだよ」とアレックスは説明する。「ああいうものは、見せかけではやれないことなんだよね。ぼくたちのファーストに収録されてるものとかさ。ある時期にある場所にいたからこそやれるような、そんなものなんだ。いずれにしても、突然、知らないバンドが登場して数週間チャートをひっくり返すようなことをやってくれたら、ほんとに嬉しいと思うよ」。

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