映画「フェイスブック」でジャスティン・ティンバーレイクが演じていた実在のフェイスブック初代社長ショーン・パーカーと、ネットでの共有ファイル・ネットワークの先駆けとなったナップスターを設計したプログラマーのショーン・ファニングが新しいビデオチャット・サービスの立ち上げを準備していることが明らかになった。
今回の新しいサービスは現在のところSupyoというプロジェクト名で進行していると言われていて、2人は立ち上げのための資金1000万ドル(約8億3千万円)を集めるべく奔走中だとオーストラリアのニュース・サイトのnews.com.auが伝えている。
2人がターゲットとしているのが現在、ビデオチャット・サイトのチャットルーレットを使用しているユーザー層だと言われていて、Supyoではサイト内の監視機能を強化することでチャットルーレットで頻繁に遭遇するわいせつな行為や詐欺行為を排除していくという。
パーカーとファンニングはともにライブ・ビデオチャットへの関心をこれまで示していて、この先10年のSNSの鍵を握る分野だとも表明してきた。
ちなみにパーカーは映画『ソーシャル・ネットワーク』ではナップスターの創設メンバーとして紹介されているが、実際にはそうではなくて1従業員であったことが最近になって明らかになっている。
一方、現在では通常のオンライン・ミュージック・ストアとなっているナップスターはもともとファイル共有ネットワークとして1999年からファンニングによって立ち上げられ、膨大な数に上るユーザーの間で音楽ファイルが無償でやりとりされていることが問題になった。やがて全米レコード産業協会(RIAA)から訴訟を起こされ、2001年にはサイトの閉鎖に追い込まれた。
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